【命育 × 『子ども防犯性教育』企画】第3回「その日」にパニックにならないために。親子で備える生理の準備と、男の子に伝えたい「思いやる心」

子ども防犯性教育_生理

コンテンツ協力:『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』/監修:産婦人科医 高橋 幸子、NPO法人体験型安全教育支援機構 代表理事 清永 奈穂、まんが作画:フルカワ マモる 出版社:KADOKAWA

 
子どもが安心して毎日を過ごすために、 自分のからだを知ることと、自分の身を守る方法を知っておくことは、とても大切です。この企画では、KADOKAWA『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』のまんがを取り上げながら、小学生にもわかりやすく、親子で話しやすい形で「からだ」と「防犯」の大切なポイントを紹介していきます。
 
第3回となる今回は、成長とともに訪れる「体の変化(二次性徴)」と「女の子の生理」がテーマです。
 
「いつから教えればいい?」「男の子には関係ない?」といった疑問に寄り添いながら、まんがのシーンを交えて解説していきます。
 

大人になる準備はいつから?男女で違う「体の変化」を知ろう

小学校高学年に近づくと、子どもたちの体には「二次性徴(にじせいちょう)」と呼ばれる大きな変化が現れます。体が「子ども」から「大人」へと成長していきます。

男女の体、どうやって変化していく?

<男女の体の変化>※変化の仕方やスピードには個人差があります

  • 男女共通の変化: にきびができやすくなる、わきや性器に「毛」が生えてくる
  • 女の子の変化: 胸がふくらんでくる、腰まわりが大きくなる、生理が始まる、おりものが出る、丸みをおびた体つきになる
  • 男の子の変化: ひげが生える、声が低くなる(声変わり)、肩幅が広くなる、射精が起こる、勃起するようになる、がっちりした体つきになる

子どもに「生理ってなに?」と聞かれたら?「子宮のベッド」で説明しよう

「血が出るなんて、病気なの?」「痛そうで怖い!」
初めて「生理」という言葉を聞くお子さんにとっては、「血が出る」という事実は衝撃的かもしれません。そんな時は、子宮をベッドに例えて、ステップごとに説明することで、生理のしくみが理解しやすくなります。

図解でわかる!子宮のベッドと生理のしくみ4ステップ

子ども防犯性教育_生理

<生理のしくみ>

  1. 子宮の中にある卵巣には、卵子のもとがある
  2. 月に一度、卵巣から卵子が飛び出す
  3. 卵子と精子が出会って受精卵ができた時のためにふかふかのベッド(子宮内膜)ができる
  4. 受精卵ができなかった時は、ベッドは使われないので、血液とまざって外へ出てくる(=これが生理)

 
はじめての生理(初潮)の時期には個人差があり、一般的には10〜14歳ごろに迎える子が多いです。周りと比べて焦る必要はありませんが、15歳になっても生理が始まらない場合は、一度産婦人科を受診してみると安心です。
 

「その日」にパニックにならない!具体的な対応とマナー

初潮をいつ迎えるのか、前もって予測するのは難しいものです。学校で、突然はじまったとしても、あらかじめ「予習」ができていればパニックになることを防ぐことができます。

事前準備:生理用ナプキンの練習とお守りポーチ

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  • 生理用ナプキンを触ってみる: まずは生理用ナプキンを実際に触って、親子でショーツに貼ってみる練習をしてみましょう。使用したあとは丸めて捨てる、というマナーも一緒に伝えると、お子さんの自信に繋がります。
  • お守り代わりのポーチ: お気に入りのポーチにナプキンを2〜3個入れ、「もしもの時のお守りだよ」とランドセルに入れておきましょう。「これでいつ始まっても大丈夫」とお子さんが心構えをすることができ、安心して学校生活を過ごすことができます。
  • 困ったときの相談先: 「もし生理や体の変化のことで分からないことや困ったことがあったら、保健室の先生や、お母さん(またはお父さん)、周りの信頼できる人に相談してね」と、いつでも相談できることを伝えましょう。

体の変化を迎える女の子の保護者へ「大切にしたい3つのこと」

女の子の体が大人へと近づく時期、保護者としてサポートできる大切なポイントを3つにまとめました。

1. ポジティブかつ具体的に生理を迎える準備をすること

小学校3〜4年生になったら、生理を前向きな気持ちで捉えられるような工夫をしてみましょう。
 

  • 一緒に生理用品を準備する: お気に入りのポーチや生理用ショーツを一緒に選ぶことで、お子さんの前向きな気持ちを育みます。
  • 実際に使い方の練習をする: 生理用ナプキンの使い方のほか、下着や服に経血がついたら自分で洗うこと、「お湯ではなく水で洗うと良い」(経血はタンパク質を含んでおり、お湯で洗うと固まるため)といった具体的な対処法を伝えておくと、お子さんの安心感につながります。
  • ポーチを携帯してお守りにする: 最初は生理周期が不安定なため、いつ生理が来てしまっても困らないように常にポーチと生理用ナプキン、予備の下着を持ち歩けるよう準備しておきましょう。

2. バストの成長に合わせてブラジャーをステップアップする

「まだ早いかな?」と思っても、バストの成長は進んでいることがあります。自分から言い出しづらいお子さんも多いので、保護者から話をしてあげると良いでしょう。
 

  • 早めのデビューを: 適切な時期にブラジャーを着用していないと、胸の不快感による集中力の低下や姿勢の悪化を招くこともあります。
  • 定期的な声かけ: 乳頭がふくらみはじめてきた頃は、乳首がすれて痛くなることがあります。胸部分が二重になっているものや、パットがついたインナー等からはじめ、その後は「サイズは小さくなっていない?」「スポーツブラにする?」など、継続的に適切な下着を着用できているか気配りをすることが大切です。
  • ポーチを携帯してお守りにする: 最初は生理周期が不安定なため、いつ生理が来てしまっても困らないように常にポーチと生理用ナプキン、予備の下着を持ち歩けるよう準備しておきましょう。

 

3. 思春期の女の子が安心できる場をつくる

女の子は思春期になると、女性ホルモンの影響で、気持ちが不安定になりやすい時期に入ります。以下のようなポイントに気をつけましょう。
 

  • 揶揄は絶対にNG: 体の変化や外見の見え方に関心を持つ女の子について「色気付いている」などとからかい半分の言葉をかけたりするのは避けましょう。
  • 周りと比較しない: 体の変化の仕方や成長スピードは個人差があります。周りの友だちや家族、親戚と比較しないように心がけましょう。
  • 安心感を与える: 「何かあったらいつでも相談に乗るよ」と言葉に出して伝え、お子さんにとっての「味方」であることを示してあげてください。

変化の時期は、お子さん自身も戸惑うことが多いものです。そんな時、「成長の証だよ」とゆったり構えて日常的に対話を重ねることで、お子さんは自分の体をより大切に思えるようになります。親子で「当たり前のこと」として話せる関係を大切に、見守ってあげてください。

男の子にこそ伝えたい「相手のからだを思いやる心」

「生理は女の子のことだから、男の子には関係ない」……そんな風に思っていませんか?
実は、男の子にこそ生理の知識を伝えることが、異性の体を知り、「思いやり」を育む大切なチャンスです。

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やってはいけないNG対応

思春期の男の子は、異性の体について、からかってしまうことがあります。
 

  • ・生理について、面白おかしくからかう
  • ・生理用ナプキンやポーチについて、詮索(せんさく)する
  • ・生理を「汚いもの」として扱う

 
生理は、とてもプライベートなことなのでこのような行為はしてはいけないことだと、男の子に伝えましょう。また自分には関係ないと思わず、異性のことを理解し、思いやるよう促しましょう。

「かっこいい大人」への第一歩

生理中の女性は、体も心もしんどくなることがあります。そんな時、相手に「大丈夫?」と声をかけたり、労わってあげたりできるのは、とても素敵なことです。 「相手のことを理解して、さりげなく思いやることができるのが、本当にかっこいい大人だよ」と、ぜひお父さん・お母さんの言葉でお子さんに伝えてあげてください。

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