【命育 × 『子ども防犯性教育』企画】第4回 息子と話そう「大人のからだ」への準備。精通・射精・勃起のこと

コンテンツ協力:『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』/監修:産婦人科医 高橋 幸子、NPO法人体験型安全教育支援機構 代表理事 清永 奈穂、まんが作画:フルカワ マモる 出版社:KADOKAWA

 
子どもが安心して毎日を過ごすために、 自分のからだを知ることと、自分の身を守る方法を知っておくことは、とても大切です。この企画では、KADOKAWA『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』のまんがを取り上げながら、小学生にもわかりやすく、親子で話しやすい形で「からだ」と「防犯」の大切なポイントを紹介していきます。
 
第4回目となる今回は、男の子の体の変化である「射精(精通)」「勃起」についてです。
 
おちんちんの仕組みや「射精」といったデリケートな変化については、お子さん自身が戸惑いやすく、保護者の方も「どう切り出せばいいの?」と悩んでしまいがちです。
男の子が健やかに、そしてポジティブに体の変化を受け入れられるよう、家庭で共有しておきたい「からだの知識」と「心の育み方」を紹介します。
 

1. 「射精」は新しい命をつなぐための第一歩

男の子の体が大人に近づくと、精巣(せいそう)で赤ちゃんのもとになる「精子」が作られるようになります。この精子が精液として外に出てくる現象が「射精」です。
 

  • 精通(せいつう)のはじまり: 10歳〜15歳ごろ、初めて経験する射精を「精通」と呼びます。
  • 無意識の体の変化: 寝ている間に、自分の意志とは関係なく精液が出てしまうこともあります。これは体が順調に成長しているサインです。
  • 病気ではないので大丈夫: 突然のことにパニックになるお子さんもいますが、「病気じゃないから安心していいんだよ」とはっきり伝えてあげることが、一番の心のケアになります。

【保護者の心得】自己肯定感を育む言葉がけ

  • 個性をまるごと肯定する: おちんちんの大きさや形には個人差があります。お風呂などのリラックスした場面で「顔と同じように、体にもいろんな個性があるんだよ」とポジティブに伝えてあげましょう。
  • 自立を促すきっかけに: 精通が始まる前の低学年のうちから、「そろそろパンツは自分で洗ってみようか」と提案してみるのも一つの方法です。自分の体を自分で管理する習慣が、お子さんの自信を育てます。

2. 命をつなぐ大切な「勃起(ぼっき)」の仕組み

おちんちんが硬く大きくなって上を向くことを「勃起」といいます。これは恥ずかしいことではなく、命をつなぐためのとても大切な体の機能です。
 

  • 海綿体(かいめんたい)の働き: おちんちんの中にあるスポンジのような組織「海綿体」に血液が流れ込むことで、大きくかたくなります。
  • 意志とは関係なく起こることも: 眠い時や、ふとした刺激を受けた時、思わぬタイミングで起こることがあります。これは成長過程の自然な現象であり、心配する必要はありません。

3. 保護者が知っておきたい「男の子のケア」と「他者への理解」

「包茎(ほうけい)」の正しい知識とケア

「剥けていないとダメなの?」という不安を抱える保護者の方は多いですが、正しい知識を持つことで安心感が生まれます。
 

  • 仮性(かせい)包茎は正常な状態: 日本人の約7割が仮性包茎(手で剥けば亀頭が出る状態)であり、これは正常な状態です。広告などの情報をうのみにせず、手術の必要はないことを理解しておきましょう。また、気になることがあれば泌尿器科を受診しましょう。
  • 毎日の正しい洗い方: お風呂で包皮を優しく引き、お湯で洗う習慣を幼少期から教えてあげましょう。専用ソープを使うとより清潔に保てます。

女性の生理を知り、「優しさ」を育む

男の子にとって、お母さんや身近な女性の「生理」を知ることは、相手の痛みを想像できる「かっこいい大人」になるための学びの場です。
 

  • オープンに話してみる: 生理で体調が悪い時は、「今日は頭が痛いから、少し手伝ってもらえると助かるな」と隠さず伝えてみてください。
  • 気遣いをほめる: お子さんが体調を気遣ってくれたら、「相手を想える優しいマインドが素敵だね」としっかりほめてあげましょう。

自分の体の仕組みを知ることは、自分自身を大切にする力を身につけることであり、また周りの人も大切にできるようになります。
 
思春期になると、親(特に異性)から性やからだの話をされることに抵抗感を抱く子も出てきます。思春期が訪れる前に話をすることで、会話がしやすく、いざその時期がきたときにパニックにならないように心がまえができるので、おすすめです。また、どうしても話がしづらいときには、KADOKAWA『10歳までに知っておきたい まんがでわかる! 子ども防犯性教育』をお子さんに手渡してみてくださいね。
 
「大人になること」を親子でワクワクしながら迎えられるよう、こうした話題を家庭内の「普通の会話」にしていけたら素敵ですね。

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