思春期

小学生・中学生のオンラインゲームの危険性は?トラブルや暴言で、親が気をつけることとは?

オンラインゲームのトラブル

更新日:2026/7/13

オンラインゲームは、大人だけでなく、小学生や中学生の子どもたちにとっても、魅力的な遊び場です。友達と遊ぶために使ったり、ストレスの解消に役立ったりと、楽しく有意義に過ごせる空間です。しかし、いつの間にかトラブルに巻き込まれていたり、危険にさらされることもあります。特に小学生や中学生は、オンラインゲーム上でのトラブルや暴言、課金問題など、子どもでは対処できない場面に出くわすこともあります。
 
この記事では、小学生・中学生がオンラインゲームをする場合の具体的な危険性やトラブルを紹介し、親として知っておくべき注意点や、子どもを守るためにできることをまとめてお伝えします。子どもが安心してオンラインゲームを楽しむために、この記事を参考にして、親子で安心・安全なオンラインゲームの環境を整えていきましょう。
 

更新日:2025/10/30
回答:こたエール/ネット・ケータイのトラブル相談窓口(東京都都民安全推進本部)

オンラインゲームにはどんなトラブルがある?

オンラインゲームは子どもたちにとって楽しい遊びの場の一つとなっていますが、最近では、さまざまなトラブルの原因となることがあります。特に小学生や中学生は、オンラインで他人と繋がるリスクについてよく理解していなかったり、気付けなかったりして、知らないうちに大きなトラブルに巻き込まれている場合があります。

 

オンラインゲーム内で友達同士のいじめに発展するトラブル

こどものネット・スマホのトラブル相談窓口である「こたエール」に寄せられた相談事例には、チームを作って遊ぶオンラインゲームで、ゲーム中に口論になったり、相手への返事ができないと中傷されたりして、いじめられているといった悩みが紹介されています。オンラインゲームは、仲間同士で連携して遊べる一方、ゲーム中は過激な思考や言葉遣いになりやすく、いじめなどのトラブルに発展しやすいそうです。
 
オンラインでのいじめとなるような行為は、リアルでのいじめや仲間外れにもつながり、自己肯定感の低下や不登校につながることもあるため、周囲の大人は早めに異変に気づくことが必要です。
 

知らない大人と知り合うリスク

また、知らない大人と知り合うリスクもあります。近年、警察が検挙した事件の中には、ゲーム内で知り合った児童に、アイテムやプリペイドカード等をプレゼントして親しくなり、別のSNSに誘導して、児童と二人きりで会った際、わいせつ行為をするといった事例があったそうです。その他にも、プリペイドカードと引き換えに、自画撮りした児童ポルノ画像の送信を児童に要求していたという事件もありました。

 

参考:「オンラインゲームの利用に起因する児童の被害防止に向けた取組に対する御協力について」大阪府警察本部少年課

 

オンラインゲームでは、プレイヤー同士がチャットやボイスチャットを通じて交流することが一般的です。
しかし、こうした環境では、子どもたちが知らない大人と知り合い、意図せずに個人的な情報を話してしまい、詐欺や恫喝などの犯罪に巻き込まれるリスクがあります。また、実際に検挙された事例のように、性犯罪に巻き込まれてしまう可能性も否定できません。オンライン上では、相手が常識のある大人であるかどうかを判断するのはとても難しく、子どもたちは簡単に騙されてしまうことがあるため、注意が必要です。

 

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【お悩みQA】<会員限定>子どもがスマホのゲームで知り合った大人とラインのようにやりとりしていて、写真などを送っていました。感情的になって叱って泣かしてスマホを取り上げておしまいとしてしまったのですが、本当ならどんな対応が良かったのでしょうか?
 
回答:思春期保健相談士、元養護教諭・中谷 奈央子
https://meiiku.com/qa/teens_61/

課金や暴言などのトラブル

さらに、課金や暴言のトラブルも身近で大きな問題となっています。多くのオンラインゲームは基本的に無料で遊べますが、ゲームを有利に進めるためのアイテムや追加コンテンツの購入には課金が必要です。子どもたちが親の知らないうちに課金を重ねてしまい、高額な請求が発生するケースも少なくありません。
 
国民生活センターには、子どもが無断でオンラインゲームに課金してしまったという保護者からの相談が数多く寄せられています。2023年度の相談件数は、契約当事者が小学生のもので2,662件、中学生のもので3,274件にのぼりました。
また、既に支払った金額(契約購入金額)の平均は、小学生が10万5,741円、中学生が19万3,366円、高校生が22万6,032円と、学年が上がるにつれて高額になる傾向が見られます。
特に小中学生では、消費生活相談全体に占めるオンラインゲーム関連の割合が高く、2023年度は小学生の相談の8割、中学生の相談の5割をオンラインゲームが占めました。ゲーム内でのアイテム購入や追加コンテンツへの課金が、次第にエスカレートしてしまう事例も多く見られます。
 
また、ゲーム内での暴言やハラスメント行為も深刻な問題です。
特に、子どもが暴言を受け続けることで、精神的なダメージを受け、ゲームを楽しむことができなくなる可能性もあります。これらのトラブルを防ぐためには、親がオンラインゲームにおけるリスクを理解し、子どもに適切な教育とガイドラインを提供することが重要です。

 
参考:「子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意!!」独立行政法人 国民生活センター(https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240313_1.html)
 

課金トラブルに注意

 

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<会員限定>子どもがオンラインゲームにお金を使っています。課金ができないように管理していたのに、端末にクレジットカード情報が残っていました。ゲーム会社やクレジットカード会社に交渉したものの、消費生活センターに相談してほしいと言われてしまいました。どうしたらよいのか教えてください。
 
回答:こたエール/ネット・ケータイのトラブル相談窓口
https://meiiku.com/qa/teens_10-2/

 

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<会員限定>オンラインゲーム内のグループであおられたことをゲームの公式掲示板に書き込んだら、運営から規約違反の警告を受け、数日間一時利用停止処分を受けてしまいました。掲示板は書き込んだ内容は消去されています。ゲームの規約を見たら、永久利用停止になるとそのゲームを完全に利用できなくなると書いてありました。混乱していてどうすれば良いかわからないので、教えてください。(子どもからの相談)

回答:こたエール/ネット・ケータイのトラブル相談窓口
https://meiiku.com/qa/teens_22-2/

 

小学生・中学生が、オンラインゲームをする際、親子で・夫婦で話し合っておきたいこと

今では、オンラインゲームは、小学生・中学生の子どもたちにとってなくてはならないものになりました。トラブルや危険性があるからと言って、親がゲームを取り上げるよりも、子どもたちが自分でコントロールできるようにサポートすることが大切です。そのためにも、日頃からオンラインゲームでのルールを話し合ったり、トラブルや危険性について、伝えておくことが大切です。
 

オンラインゲームでのルール①遊び相手について

オンラインゲームを楽しむ子どもたちにとって、ゲーム上で誰と遊ぶかを事前に決めておくことはとても大切です。オンライン上では、誰とでも簡単に繋がることができますが、相手がどんな人なのかを知ることは難しいため、親子でルールを決めておきましょう。
 
まずは、実際に知っている友達と遊ぶことを基本ルールにするとよいでしょう。学校や習い事で実際に顔を合わせている友達とオンラインで遊ぶことで、リスクを減らすことができます。また、知らない人からのフレンドリクエストは承認しないように、事前に子どもに伝えておくことも大切です。ゲームの設定画面にて、フレンドリクエストやチャット機能を制限できる機能もあるので、各家庭のルールに応じて活用しておくことも良いでしょう。
 
知らない大人や他のプレイヤーと繋がることは、トラブルに繋がる可能性があります。
さらに、親も定期的に子どもが遊んでいる相手について確認し、子どもとコミュニケーションを取りながら、子どもやその保護者とも信頼関係を築くことが大切です。子どもがゲーム内での友達について話したがらない場合や、特定のプレイヤーとのやり取りが気になる場合には、親がしっかりと子どもの状況を把握し、必要に応じて相手とやり取りすることも頭に入れておきましょう。

オンラインゲームでのルール②課金について

オンラインゲームでは、基本プレイが無料であっても、アイテムや追加コンテンツの購入に課金が必要な場合が多く、子どもたちが無意識のうちに高額な課金を行ってしまうリスクがあります。そのため、親子で事前に課金についてのルールをしっかりと話し合っておくといいでしょう。
 
消費者庁では、子どものオンラインゲーム上での課金について、親がクレジットカードの管理をしっかりと行い、無料と有料のサービスについて事前に子どもと話し合ったり、あらかじめ利用できる機能に制限をかける「ペアレンタルコントロール」の設定をすることを推奨しています。
 
また、課金の仕組みや、クレジットカードについての教育も大切です。子どもに対して、ゲーム内で課金がどのように行われ、どのように請求されるのかを具体的に説明し、高額請求の危険性を知ってもらうことが重要です。特に、クレジットカードは、子どもにとってお金を使っている実感がなく、際限なく購入してしまうリスクもあるため、親子で話し合っておくことをおすすめします。

オンラインゲームでのルール③モラルを持って行動すること

オンラインゲームの世界は、現実の世界と同様に、他の人とのコミュニケーションで成り立っています。そのため、オンライン上であっても、自分の行動が他の人にどのような影響を与えるかを親子で話し合い、モラルを持って行動することが求められます。
 
まずは、思いやりのあるコミュニケーションを心がけることを伝えてみてください。オンラインゲームでは、チャットやボイスチャットを通じて他のプレイヤーと交流しますが、顔が見えない相手だからこそ、相手の気持ちを考えた発言をすることが必要です。オンラインゲームに熱中するあまり、悪意のある発言や攻撃的な態度を取ってしまうことが問題になっています。そういった言葉や態度は、相手に心の傷を負わせてしまうことを伝え、現実世界と同じように相手の気持ちを考えた行動をすることを話し合いましょう。
 
また、オンラインゲーム上でのルールとマナーを守ることも大切です。トラブルに巻き込まれるリスクを減らすためには、ゲームごとに設定されたルールやコミュニティガイドラインを遵守し、公正にゲームを楽しみましょう。ゲームを有利に進めるためのチート行為や、メンバーを妨害する迷惑行動をすると、どんなリスクがあるのか子どもに伝えておくことが大切です。
これらのモラルに関することは、子どもは自分で気付けないことも多いです。親が子どもと信頼関係を築きながら、子どもたちがオンライン上で責任ある行動を取れるようにサポートしてあげてください。

 

関連記事:チームを作って遊ぶオンラインゲームでいじめられています。ゲーム中に口論になったり、相手への返事ができないとすぐに中傷されます。関係ない人にも傷つくことを言われたりしています。これまでは無視したり反論したりしたが、どうしたらいいのでしょうか。
 
回答:こたエール/ネット・ケータイのトラブル相談窓口
https://meiiku.com/qa/kotaele_2024009/

オンラインゲームに関するトラブルQ&A

Q1. 小学生・中学生のオンラインゲームには、どんなトラブルが多いですか?

A. 大きく分けて3つのトラブルがあります。①チーム対戦中の口論や中傷から発展する友達同士のいじめ、②ゲーム内で知り合った大人からアイテムなどをプレゼントされて親しくなり、別のSNSに誘導されて性犯罪に巻き込まれるケース、③親の知らないうちに高額請求が発生する課金トラブルです。いずれも子ども自身がリスクに気づきにくいことが特徴です。

Q2. 子どものオンラインゲーム課金トラブルは、実際にどれくらい起きていますか?

A. 国民生活センターに寄せられた、子どもが無断でオンラインゲームに課金してしまったという保護者からの相談は、2022年度だけで4,024件ありました。また小学生・中学生・高校生のオンラインゲーム課金の契約購入金額は平均約33万円と高額になるケースが多く報告されています。

Q3. オンラインゲームで子どもが知らない大人と知り合うと、どんな危険がありますか?

A. ゲーム内で知り合った子どもにアイテムやプリペイドカードをプレゼントして親しくなり、別のSNSに誘導した上で二人きりで会ってわいせつ行為に及んだ事件や、プリペイドカードと引き換えに自画撮り画像の送信を要求した事件が実際に警察に検挙されています。チャットやボイスチャットを通じたやり取りの中で、子どもが個人情報を話してしまい、詐欺や犯罪に巻き込まれるリスクもあります。

Q4. 子どもの課金トラブルを防ぐために、親は何をすればいいですか?

A. 消費者庁は、親がクレジットカードをしっかり管理し、無料・有料サービスについて事前に子どもと話し合い、利用できる機能に制限をかける「ペアレンタルコントロール」の設定をすることを推奨しています。あわせて、課金の仕組みや請求の流れを具体的に子どもに説明し、クレジットカードは「お金を使っている実感が持ちにくい」ことも伝えておくとよいでしょう。

Q5. 子どもがオンラインゲームで安全に遊ぶために、親子で決めておくべきルールは何ですか?

A. 最低限決めておきたいルールとして3つのポイントを紹介します。
①実際に知っている友達と遊ぶことを基本にし、知らない人からのフレンドリクエストは承認しないという「遊び相手のルール」
②クレジットカード管理やペアレンタルコントロールを含む「課金のルール」
③顔が見えない相手だからこそ相手の気持ちを考えた発言を心がけるという「モラルのルール」
加えて、ゲーム中に子どもの様子が急に変わった場合は、トラブルのサインとして注意深く見守ることが大切です。

まとめ

オンラインゲームは、多くの子どもたちにとって、友達と繋がって遊ぶことができる魅力的な空間ですが、トラブルや暴言に巻き込まれるリスクもあります。
 
しかし、オンラインゲームを否定してしまうよりも、子どもが困ったときに安心して相談できる親子関係を築いておくことが大切です。日頃から子どもの様子を注意深く見守り、ゲーム中やその後に、急に無口になったり、ゲームへの興味を失ったりするなど、いつもと違う様子が見られた場合は、トラブルに巻き込まれている可能性も考えましょう。親が日常的に子どもの様子を把握し、早めに子どもの変化に気づけるようにすることで、トラブルが大きくなる前に対処することもできます。親は、ゲームの内容や遊び方、人間関係について、子どもが自由に話せるような環境づくりを心がけ、子どもが不安や疑問を感じたときに気軽に話せるようにしておくことが大切です。

 

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