幼児に対する性教育勉強会(講師「教科書にみる世界の性教育」著書池谷先生)に参加してきました!


 
こんばんは、編集部の戸田です。本日は勉強会のレポートです!
 
6月1日、立教大学で行われた「ヨーロッパにおけるセクシュアリティ教員スタンダードに学ぶ~就学前の年齢に焦点をあてて~」に参加させていただきました。
 
講師の池谷壽夫先生は、ジェンダー・セクシュアリティと教育を、男子問題を中心に研究しておられます。
(編著「教科書にみる世界の性教育」プロフィールより引用)
 
今回は、就学前、つまり「幼児期」に焦点を当て、ヨーロッパの性教育でどのような取り組みが行われているのか、また日本における問題点はどんなものかを勉強しました。
 

参加者は医師、保育士、性に関わる活動をされていらっしゃる方など、専門家の方々が40名ほど。
とても熱のこもった勉強会となりました。質問タイムも、終了時間を大幅に超える白熱ぶりでした。
 

 

池谷先生ご自身もお孫さんがいらっしゃるそうで、経験談などを交えて、とても分かりやすくお話をしてくださいました。
 

東京都の「性教育の手引き」を例に挙げると、日本の性教育はとても一面的。
「生命の尊厳」など、性教育の目的がごく一部に狭められていて、
性の多様化についてや、子供自身の人権については全く触れられていないのです。
どうしても実践的とは言いがたい内容ですね。
 

それに対しヨーロッパの性教育は、子供の身体的発達や心理的発達に合わせて0歳から、各年齢に分かりやすい内容にかみくだいて教えられるそうです。
その中には、性の多様性についてや、他者との関わり方、そしていかに幸せに生きるか「well-being」という大きなテーマも。
まさに、「性を学ぶこと=生き方を学ぶこと」なのです。
 

(4歳からの教材として使われている「プライベートゾーン」についての本。万が一性被害に遭った場合、どこを触られたのか正しく指摘できるよう、俗語や略語を使わず正式名称を教える)
 

(分かりやすくも、はぐらかさない挿絵)
 

特に印象的だったお話は、
子供より、今現在、むしろ大人の性教育が問題なのだというお話。
 
今の大人のほとんどが、自分の性の知識に自信がなく、子供の性の「なぜ?」にしっかり対応できない、もしくははぐらかしてしまうことが多いとのこと。池谷先生は、その時に分かる範囲だけでもいいから、しっかり対応する姿勢が大切。そして、ヨーロッパのカリキュラムのように子供の発達に合わせて、何度でも教えることと言っておられました。
 
私自身も2歳の「幼児期」の子供を持つ親として、性についてどう教えようかと悩むこともあります。
命育の活動を通じて、性について触れる機会がとても増えましたが、いつもいつも「そうだったんだ!」ばかり。
本当に、自分の知識のなさを感じます。
 
命育は、
子供本人はもちろん、私も含め一人でも多くの親御さんが、正しい知識の「アップデート」ができるようなサイトを目指さなくては!
背筋が伸びるような気持ちになりました。
 

貴重な勉強会に参加でき、とても有意義な時間を過ごせました。
10年ぶりに大学のキャンパスに入ったこともすごく刺激的でした!学生さん、まぶしいですね(笑)
 
それではまた~!!

       

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