【10代向け・セクスティング①】性的な写真や動画を送る「セクスティング」「リベンジポルノ」って何?

「セクスティング」って何?

セクスティングとは、スマートフォンやパソコン、カメラを使って、性的な写真や動画(通常は自分で撮影したもの「自撮り」が多い)を撮影したり、送信したりすることです。パートナーや友達同士で交換するのだから、きっと大丈夫と軽い気持ちで行うこともあるかもしれません。
しかし、一度送信をクリックすると、写真やメッセージを取り戻すことはとても難しいのが事実です。ふたりの関係が終わったり、ケンカをした後に、元パートナーや友達が削除してくれる場合もあるかもしれませんが、そうでない場合はとても不安な気持ちになることがあります。

 

セクスティングは、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
送信した写真や動画は、家族や先生、友人などが見られるような場所に送られたり、オンラインで公開されたりする可能性があります。
このような写真やメッセージを許可なく共有することは、プライバシーの重大な侵害になります。

 

「リベンジポルノ」って何?重要なルールとは

リベンジポルノとは、元パートナーなどにより、セクスティングにより得た性的な写真や動画を、本人の同意なく、インターネット上に公開すること。インターネット上に公開されたものは簡単には消せないため、被害にあった人は、精神的に大きな苦痛を受けることになります。

 

また、18歳未満の人が写っている写真を送ったり共有したりすると、児童ポルノに関する罪で逮捕される可能性もあります。

 

「裸や下着姿など性的な写真や動画は、誰かに送ったり、送らせたりしない」

 

これは、どの年齢の人にも共通して覚えておいてほしい重要なルールなのです。
ただ、脅されて撮影させられたり、送信せざるを得ない場合もあると思います。
セクスティングの被害に遭った人は決して悪くありません。できるだけ早く周囲のおとなや専門機関に相談することが何よりも大切です

 

保護者の方へ:思春期の子ども達に伝えたい「セクスティング」のこと

大切な話だけど、「直接話をするのがなかなか難しい…。」そんなときは、こちらの記事をお子さんに見せてください。

子どもたちを「セクスティング」や「リベンジポルノ」の被害から守るために

ただ禁止するのではなく、困ったらすぐに相談してほしいことを伝えておくことが大切です。
もし、話して来たら、「話してくれてありがとう」と勇気を出して自分に話してくれたことを認めてください。画像を送ったり、撮られた背景には必ず理由があるはずです。お子さんを責めるのではなく、気持ちを受け止めてください。「今、どんな気持ち?」と尋ね、子どもの気持ちを受け止め、「断れずに送った(撮られた)あなたは悪くない」と伝えてください。そのうえで、あわてず、専門機関に相談ください。リベンジポルノ防止法は、勝手に公開された性的画像をプロバイダから削除してもらうことができる法律です。できるだけ早く専門機関に相談することが拡散を防ぐことに繋がります。

 

「保護者からお子さんへの伝え方」は下記の記事を参考にしてください。

伝え方ナビ|性的な写真や動画を送る「セクスティング」「リベンジポルノ」って何?

 

監修:認定NPO法人エンパワメントかながわ 理事長 阿部 真紀



※こちらのコンテンツ(文章、動画など)は、Planned parenthood Federation of Americaのコンテンツを命育編集部にて、翻訳・編集のうえ作成しています。

       

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