アートを通じて考えるジェンダー・性の多様性 vol.2
【質問】この絵をみて、どんなことを感じますか?
例えば、この女性はどんな職業についていると思う?また、どんな性格の人だろう?
その他、色んなことを想像してみて、感じたことを自由に書いてみてください。
世界中の美術館にある素晴らしいアートを通じて、ジェンダーやセクシュアリティの歴史とこれからの在り方について考えてみましょう。皆さんのアタマとハートをストレッチして、リラックスして考えてみてくださいね。
コメントに書き込んだら、他の人の意見もチェックしてみてください。
アートの鑑賞は、どの捉え方にも正解・不正解はありませんので、色んな作品をみて、色んな想像を膨らませてくださいね。
解説をよむ
みなさん、色んな考えたこと・想像したことを投稿いただき、ありがとうございます。アートの鑑賞は、どの捉え方にも正解・不正解はありませんので、色んな作品をみて、色んな想像を膨らませてくださいね。
さて、ここからは、こちらの作品をLGBTの観点からみた解説をお話させていただきます。
今回ご紹介する絵は、紀元前7世紀末から6世紀にかけ、古代ギリシャで活躍し、哲学者プラトンに「最も才能に恵まれた詩人」と讃えられたサッポーという女性詩人家の肖像画です。サッポーはさまざまな女性に対する愛の詩を、多く残したことで知られています。
左手にはノートのようなもの、右手にはペンを持ち、考えごとをしているのか、それとも詩を書こうとしているのか、表情からも知的な女性であったことが伺えます。こちらの絵はフレスコという絵画技法を使って書かれたもので、壁に漆喰を塗り、生乾きの間に水で溶いた顔料で書くのですが、やり直しがきかないため、高度な技術力と計画が必要とされたそう。
サッポーはその才能に加え、迸(ほとばし)るような情熱的な性格であったことで知られており、彼女の詩は愛、恋愛のあり方、そして「性」について情熱を込め、率直に語られています。
ところで、みなさんは「レズビアン」という語源がどこにあるかご存知でしょうか?その語源の理由となったのが、サッポーなのです。彼女は、ギリシャ沖のレスボスという島で生まれました。元はこの島に住む住人が「レズビアン」と呼ばれていたのですが、彼女の生誕地ゆえ、のちに現在の意味合いで使われるようになったそうです。
===================
作品名:『サッポー』
作家名:作者不明
製作:西暦55年ー79年
所蔵:ナポリ国立考古学博物館(ナポリ、イタリア)
参考サイト:
・National Archaeological Museum of Naples website
・ENCYCLOPÆDIA BRITANNICA
HRS HAPPYMAN
在ニューヨーク20年。サウスブロンクス在住。ニューヨーク市認定ガイド。
アート作品からLGBTを考える「もうひとつのメトロポリタン美術館」ツアーを主催。
ニューヨーク市立大学大学院にてMFA(アート修士号)を取得。日本での専攻は初等教育学。











※プレミアム会員のみ「コメントの投稿・閲覧」が可能です
会員の方はコチラからログイン
非会員の方はコチラから会員登録できます