アートを通じて考えるジェンダー・性の多様性 vol.3
【質問】この作品をみて、どんなことを感じますか?
例えば、これはどこの国でつくられた像だろう?またどんな人/動物を表しているのだろう?
その他、色んなことを想像してみて、感じたことを自由に書いてみてください。
世界中の美術館にある素晴らしいアートを通じて、LGBTQの歴史とこれからの在り方について考えてみましょう。皆さんのアタマとハートをストレッチして、リラックスして考えてみてくださいね。
コメントに書き込んだら、他の人の意見もチェックしてみてください。
アートの鑑賞は、どの捉え方にも正解・不正解はありませんので、色んな作品をみて、色んな想像を膨らませてくださいね。
解説をよむ
みなさん、色んな考えたこと・想像したことを投稿いただき、ありがとうございます。アートの鑑賞は、どの捉え方にも正解・不正解はありませんので、色んな作品をみて、色んな想像を膨らませてくださいね。
さて、ここからは、こちらの作品をLGBTの観点からみた解説をお話させていただきます。
これは、ニューヨークのメトロポリタン美術館にある古代エジプトのファラオ(王)、ハトシェプストのスフィンクスです。紀元前15世紀に作られ、高さが1.6メートル 、長さは3.4メートル、重さにして6.7トンもある巨大な石像です。スフィンクスとは、エジプトの王ファラオの顔とライオンの身体を持つ石像のことで、古代エジプトの宗教では「復活の神」の意味を持ち、神殿の入り口に置かれました。
古代エジプトの第18王朝、第5代目の王となったハトシェプストはエジプト史上、初めて最高権力を握った女性。幼くして王となった甥に代わり、全政務の責任を負う立場に着き、その後に自らも王として国を治めました。
ハトシェプストは男装をし、にせ物のひげを付け、女性として唯一ファラオ(王)として人々の前に立った珍しい(女)王として知られています。この石像もファラオのかぶるニームと呼ばれる頭巾をつけ、けひげをしているのが見えますね。
王位に20年以上君臨したハトシェプスト。その間にエジプトは戦争のない、平和で豊かな国へと発展しました。人々はこの風変わりな、異性装の王をとても愛したそうです。現代の私たちが目指す平和で美しい社会が、3000年以上前の古代エジプト、しかも異性装のファラオの統治下で既に存在していたとは、新鮮な驚きですよね。
===================
作品名:「エジプトの女王 ハトシェプストのスフィンクス」Sphinx of Hatshepsut
作家名:作者不明
製作:紀元前1479年ー1458年
所蔵:メトロポリタン美術館(ニューヨーク、アメリカ)Metropolitan Museum of Art
出典:
・Metmuseum.org
・Smithsonian Magazine
HRS HAPPYMAN
在ニューヨーク20年。サウスブロンクス在住。ニューヨーク市認定ガイド。
アート作品からLGBTを考える「もうひとつのメトロポリタン美術館」ツアーを主催。
ニューヨーク市立大学大学院にてMFA(アート修士号)を取得。日本での専攻は初等教育学。











※プレミアム会員のみ「コメントの投稿・閲覧」が可能です
会員の方はコチラからログイン
非会員の方はコチラから会員登録できます