アートを通じて考えるジェンダー・性の多様性 vol.4
【質問】この絵をみて、どんなことを感じますか?
例えば、このダイナミックな絵を描いた作家はどんな人だと思う?また、この絵の何が印象的かな?
その他、色んなことを想像してみて、感じたことを自由に書いてみてください。
世界中の美術館にある素晴らしいアートを通じて、LGBTQの歴史とこれからの在り方について考えてみましょう。皆さんのアタマとハートをストレッチして、リラックスして考えてみてくださいね。
コメントに書き込んだら、他の人の意見もチェックしてみてください。
アートの鑑賞は、どの捉え方にも正解・不正解はありませんので、色んな作品をみて、色んな想像を膨らませてくださいね。
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みなさん、色んな考えたこと・想像したことを投稿いただき、ありがとうございます。アートの鑑賞は、どの捉え方にも正解・不正解はありませんので、色んな作品をみて、色んな想像を膨らませてくださいね。
さて、ここからは、こちらの作品をLGBTの観点からみた解説をお話させていただきます。
この作品は、ニューヨーク・メトロポリタン美術館にある「馬の市」という作品。柵の中を巡る馬の群れの圧倒的な躍動感を描いたこの絵画、幅5メートル、高さ2.4メートルという壮大なスケール。画家は、当時最も優れた写実主義アーティストの一人として知られていたローザ・ボヌールという、女性でした。1800年代半ば、女性画家がまだ非常に珍しかった時代に、芸術に於ける最高勲章レジオンドヌールを女性にして初めて受賞したローザ。他の女流画家たちの道を切り開いたパイオニアです。
幼い頃から動物のデッサンをこよなく愛したローザは、子ども時代は何回も退学処分になる程、勝気なお転婆少女として知られていました。
この「馬の市」という作品を製作中、ローザは毎週デッサンのために、男性のズボンを履いて、つまり「男装」で市へ足を運んだというエピソードが残っています。人々はローザの風変わりなところに気づいていたそうですが、それが特にトラブルやスキャンダルにならなかった理由は、彼女の堂々とした態度にあったのかもしれません。
生活に男性の影のないことを人に問われると、「男だって?私が唯一、興味があるのは私が描くオスの馬だけだ」「私は画家であり、私の私生活はお前たちの知ったことではない」と堂々と言い放ったと言われています。「自分が誰であるか」という真実に忠実で、自分を決して曲げなかったローズ。フツウの男性も到底かなわない痛快なスピリットを持った女性だと思いませんか?
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作品名:「馬の市」
作家名:ローザ・ボヌール
製作:製作1852年ー1855年
所蔵:メトロポリタン美術館(ニューヨーク、アメリカ)Metropolitan Museum of Art
HRS HAPPYMAN
在ニューヨーク20年。サウスブロンクス在住。ニューヨーク市認定ガイド。
アート作品からLGBTを考える「もうひとつのメトロポリタン美術館」ツアーを主催。
ニューヨーク市立大学大学院にてMFA(アート修士号)を取得。日本での専攻は初等教育学。











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