【レポート】「女の子やママのお悩み聞かせて!デリケートゾーン座談会」開催レポート

 
「デリケートゾーンの悩みや疑問」を語り合う少人数制座談会を開催しました!
梅雨の走りのようなあいにくの雨模様でしたが、命育にとって、久しぶりのリアルイベント「女の子やママのお悩み聞かせて!デリケートゾーン座談会」を、小林製薬さん、助産師のやまがたてるえさんのご協力のもと開催いたしました。
座談会には、小学生の女の子のお母さん方5名に参加いただきました。
 
ママ友や家族にもなかなか話しづらい、デリケートゾーンのこと、男女の身体の違いのこと、そして、皆さんのご家庭での性教育のことに至るまで、話題は尽きず、とても充実した時間を過ごせました。
 
座談会の講師は、命育の記事監修もしてくださっている助産師やまがたてるえさん。助産師として5年間の産婦人科病院勤務を経て、育児支援の情報発信を中心に、本の執筆(『13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと』『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』共にかんき出版他、多数)、コンサルティング、カウンセリングなど、精力的に子育て支援活動を行っています。
 
「女性の健康に生涯寄りそう専門家」の助産師として、2人の娘さんを持つ先輩ママとして、アットホームな雰囲気の中で座談会が行われました。
 

デリケートゾーンに関するミニ講座

デリケートゾーンとは、身体のプライベートゾーンの一つ、女性の性器周りのことを指します。まずは、やまがたさんからデリケートゾーンを含む性にまつわるミニ講座をしていただきました。
 

デリケートゾーンの話は恥ずかしいものではなく、科学、倫理、道徳の話で伝えられる

 

性教育が注目されている昨今においても、まだまだ女性の性器の話題はタブー視されがちです。
 
ミニ講座では、まずデリケートゾーンも「身体」の一部であること。
そして性に関する話も、「科学の話」「倫理の話」「道徳の話」であり、健康な心と身体のために伝えるという姿勢でいることで、大人も恥ずかしがらずに子どもに伝えられると、やまがたさんから教わりました。
身体の一部や科学の話として話すことなら、性教育に抵抗がある方でも伝えやすいですね。
 
そして思春期は、女子は身体つきが丸みをおびる、月経を迎えるなど、身体の変化が起こる時期。学校では小学校4年生に保健体育で学びますが、相談しやすい関係性の土台をつくるためにも、家庭でも小さいときから話しておくと良いということ。
また、思春期が訪れる前に会話をしておくことで、子ども自身も前もって知識をつけることができるうえでも大切なことなのだと、やまがたさんの話を聞いて感じました。
 

デリケートゾーンは身体のプライベートゾーンの一部

 
デリケートゾーンは、身体のプライベートゾーンの一部です。プライベートゾーンとは、「水着で隠れる部分と口」を指し、「人に見せない 触らせない、写真を撮らせてはいけない場所」。
一方で、自分が触れることについては、下記のように伝えてあげると良いということ。
 
「自分自身のプライベートゾーンは触れても大丈夫。自分の身体には触れていけない場所はありません。」
 
そして、自分の身体はどの場所も大切で、どんな体も美しいという、ポジティブなボディイメージを子どもに持ってもらうことの大切さについてもお話いただきました。
 

デリケートゾーン、どんなトラブルがある?

 
デリケートゾーンが痒かったり、洗いすぎてヒリヒリしたりという経験、多くの女性があるのではないでしょうか。ところが、子ども時代にケアの仕方を教わったことがある、という方は少ないでしょう。 
 
思春期前後の女の子や大人の女性のデリケートゾーンには、どのようなトラブルがあり、どのようなケアが必要なのでしょうか?改めて大人の女性自身も知りたい、デリケートゾーンの話をお伺いしました。
 
■ デリケートゾーンの特徴
・皮膚が薄い
・重ね履きなどで蒸れやすい
・入り組んだ構造で垢がたまりやすい
・身体が変化する時期に影響される
 
例えば、
・思春期になる前から少しずつおりものが出てきてかゆみが出たりする
・月経(生理)が始まるとナプキンなどがすれてかゆみが出ることもある
・大人自身も更年期などのホルモンバランスの乱れで変化する 
・体調や環境によっても、かゆみが出たりする
 
デリケートゾーンとはいえ、「身体の一部であり一枚の皮膚の延長線上」というお話に、改めてタブーな場所ではないのだと、ハッとしました。おりものや排泄物が付きやすく、蒸れやすい場所はトラブルが起きやすい、という話にも納得 です。デリケートゾーンは皮膚が薄く、ヒダになっているため垢がたまりやすいことや、形も一人ひとり違うので、自分の身体を知るという意味でも、抵抗感が出る前に、鏡を使って見てみるのもおすすめだそうです。
 
■ デリケートゾーンケアのポイント

(やまがたさんミニ講座スライドより)
 
・清潔にすること、ただし入り口は洗うが、腟の中までは洗わない
・洗う時や拭くときは、ごしごしとこすり過ぎないこと
・コットンなど、肌に優しく使いやすいものを選ぶこと
・おうちでも必要なときは、ワセリン、オイルなどで保湿ケアを行うこと
・不安なときは家族に相談したり、場合によっては受診すること
 
子供であっても、デリケートゾーンが蒸れたり、かゆみがでたりすることがあるということ。他の皮膚と同じように、肌に触れるものに気を付けたり、トラブルがあった時に相談できる親子関係を築いて、一緒にケアをしていきたいと思いました。
 

デリケートゾーンについてのQ&A紹介

 
Q:問題のあるかゆみか、そうでないかは、どのように見分けたらよいでしょうか?
A:まず清潔・保湿などで様子を見て、改善しない場合は受診するとよいのではないでしょうか。
 
Q:デリケートゾーンは人に見せない場所と教えているけれど、かゆみや痛みなどのトラブルがある、または、ありそうな場合はどうしたらよいのでしょうか。
A:保護者はトラブルに気が付いたら、いきなり下着を脱がしたり、見たりするのではなく、「少し見てもいいかな?」「確かめるから、触るよ」と、見ることや触ることの、同意を取って、見てあげるとよいでしょう。
 
Q:排泄物をうまく拭けず、かゆみが出ることがあるが、どのようにするとよいでしょうか。
A:排泄の後は、ごしごしこすりすぎないように水分を拭く練習をしたり、肌触りのよいトイレットペーパーを試してみたりしてください。
 
Q:子どものデリケートゾーンのケアで何か気を付けることはあるでしょうか?
A:かゆみなどのトラブルがあって心配なときは婦人科やかかりつけの小児科を受診してみることができます。またご家庭では、保湿ケアをしてみたり、市販のデリケートゾーン専用の塗り薬を選択肢のひとつとして、救急箱に入れておくのはよいと思います。
 
なかなか人に聞けないデリケートゾーンの悩みについて、質問が絶えない座談会となりました。子どもが困っているとき、悩んでいるとき、相談できる親子の関係性が何よりも大事、ということをやまがたさんは強調されていました。
健康で幸せに生きるためにも、周りの大人も子どもも、デリケートゾーンのこと、性のことを学び続けて行くことが大切だと、改めて感じた時間でした。
 
最後に、ご参加いただいた方からの声をご紹介します!

ー時間が足りないと思うほど、とても充実した内容でした。デリケートゾーンケアについて、子どもたちと気軽に話せるような親子関係を築きたいと思いました。
 
ー同世代の子を持つママさんたちと、デリケートゾーンや性の悩みを共有できたこと、貴重な機会となりました。「こんな事に悩んでいる」という話を聞けると「うちだけじゃないんだ」と安心できました。
 
ーより多くの女の子のママに聞いてほしい!と思う話でした。

 

【PR】デリケートゾーンケアの選択肢のひとつに「フェミニーナ軟膏」も


最後に、小林製薬の方からデリケートゾーンのケア商品、フェミニーナ軟膏をご紹介いただきました。
デリケートゾーンのことを考えた、低刺激で肌に優しい処方で、さっとかゆみを鎮めてくれるとのこと。 保護者監督のもと7才から使えます。
産婦人科医の先生が監修された高校生向けのデリケートゾーンケアの啓発冊子も作成されているとのことで、座談会でも紹介いただきました。

参加者の皆様との意見交換も尽きず、デリケートゾーンや性の学びの重要性を再認識したリアルイベントでした。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました!
 

座談会講師:助産師 やまがたてるえ
ライティング:上村 祐子
提供:小林製薬

       

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