【レポート】FQ Japan/Kids ×命育 父親向けオンライン座談会開催しました!

パパ向け性教育座談会

(出典:『子どもと性の話、はじめませんか?—からだ・性・防犯・ネットリテラシーの伝え方』監修:産婦人科医 高橋幸子、出版:CCCメディアハウス)
 
11月12日、父親向け子育て雑誌の「FQ JAPAN/Kids」とコラボした、子どもの性の話についてのイベントを開催しました。
当日は、ゲストで、長年保育事業に携わっているNPO法人子育て学協会理事の平塚さん、FQ JAPAN編集部さんを含め、0歳から10代のお子さんを持つ約10名の男性に参加いただきました!
 
・性に関する知識を、いやらしいものではなく、教育として伝える方法を知りたい
・親である自分が性教育のことをわかっていない
・子どもとネット動画を見ている中で、性的描写への反応に戸惑うことがあった
・性教育について、父親としてできることを学びたい
・体や性のことを、いつからどのように伝えれば良いか学びたい
 
皆さん、さまざまな思いを持って、今回の座談会に参加されていました。まさにこれから家庭での性教育をはじめよう、と考えている方、さらに学びを深めようとされている方、さまざま。
性教育なんて、自分たちも学校で教わった程度だから、わざわざ家庭で教える必要ない!ではなく、知らないからこそちゃんと学びたい!と前向きなパパたち。素敵です。
 
命育から家庭での性教育のメリットをお伝えしたり、性教育動画をご覧いただいたりした後、いよいよ座談会に突入です。日頃、子どもたちと接する中で、参加者の皆さんが感じている子どもと性の話について様々なトークが繰り広げられました。
 

■ 教えて!他のパパたちはどうしてる?お子さんとの性の会話

「赤ちゃんってどうやってできるの?」と聞かれたら

たとえば、子どもから聞かれることも多い、「赤ちゃんはどうやってできるの?」といった疑問に、どのように答えるかについて。
あるパパは、絵本を使って子どもに伝えてみたとのこと。絵本を読む時は、少し恥ずかしかったものの、親しみやすい絵に沿って文章を読むだけなので、伝えやすかったという体験談をご紹介頂きました。
他の参加者からは、絵本を読んだ時のお子さんの年齢や反応は?といった質問が投げかけられていました。
 

親がごまかさずに真剣に向き合ってくれたという経験

また、ある参加者の方は、家庭での性教育に関して「親がごまかさずに真剣に向き合いたい」とコメントされていました。親が、性の話=タブーとしないことが、子どもが安心して何でも話せる関係をつくる上で、とても大切ですよね。
一方で、自身が子どもの頃、テレビなどでラブシーンが出てきて、急に親がチャンネルを変たり、妙な雰囲気になったりした経験を持つ方も。そのような経験から、家庭で性の話をするのは悪いことだと感じるようになった方も多いようです。
 
そこから、「自分が親になった今、同じような状況になったらどう対応する?」という話題に。突然その場面で反応するのは難しいため、日頃からシミュレーションしておくのも一つ
ゲストの平塚さんからは、「この人のこと好きなんだね」とラブシーンの登場人物の気持ちを代弁し、気まずさを出さないようにしているといった意見を紹介されていました。
 

お風呂タイムは性教育のチャンス!

お風呂タイムに性や体のことで気まずい経験をしたパパもたくさんいました。
お子さんとお風呂に入っている時に「なんでパパとママの体は違うの?」と質問されて、答えに戸惑ったという方。脱衣所で着替え中に、お子さんが入ってきて困惑したという方。お風呂の後、裸のままでいる子どもにどこまで注意すべきか悩む方。服を脱ぐ場所だからこそ、お風呂タイムは性や体について考える機会が多いようです。
 
4人のお子さんを持つパパは、子どもが裸でふざけている時は、都度プライベートゾーンについて教えていて、厳しく怒るのではなくいつかわかる時がくるだろうと考えているとのこと。保護者自身の裸を見たり触ろうとしたときに「そこは、大切な場所だから触らないで」と、伝えている方も。
一度伝えて終わりではなく、日常の中で、繰り返し伝えることができるのが、家庭での性教育の良さですね。
 

パパ向け座談会

(娘さんから、おむつ替えのときに言われたエピソードも。プライベートゾーンに気をつけてあげたり、「おむつ替えるよ」とひとこと声がけをしてあげたりできるタイミングです)
 

パパができる性教育はたくさんある

裸と言えば、「おちんちんの皮を剥いた方が良いのか、どうか」についてパートナーから相談されたという方もいました。男性器の扱いは、女性には判断が難しい領域。そんな時、男性の意見を教えてもらえると助かりますよね。
また、思春期になると同性の方が伝えやすいことも増えてくるので、パパが活躍できる部分もたくさんあります。
 

性教育に関して、パートナーとの意見が食い違ったら?

最後に上がったのが「性教育に関して、パートナーと意見が食い違ったらどうすれば良いか?」という話題。(父親向けの座談会を開催することが多いFQ JAPANさん曰く、外で得てきた知識をそのまま家庭持ち込んで、パートナーと衝突するというのは、よくあることなのだそう。)
まずは夫婦で、「子どもを守るため」「防犯のため」といったように、性教育の目的を明らかにすることで、それぞれの家庭でどのような性教育が必要か、夫婦でコンセンサスを取ることができるのではないか、といったご意見をいただきました。
 
今回の座談会を通じて、子どもたちを守るために性の話と向き合おうとする、頼もしいパパたちの声をたくさん聞くことができました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
 
▼ 今回の座談会で活用したツールです。
『子どもと性の会話、はじめませんか?』(著書:宮原由紀、監修:産婦人科医 高橋幸子、CCCメディアハウス)
全米家族計画連盟性教育動画「からだ」
全米家族計画連盟性教育動画「ジェンダー」 ※「ジェンダー」の動画は会員限定記事となります。

       

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