【レポート】科学的に性を伝えるヒント『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』オンラインセミナー開催

『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』オンラインセミナー参加者との記念撮影

5月21日、小学生と保護者を対象にした『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』オンラインセミナーを開催しました。約70名の方からお申し込みいただき、当日はお子さんたちも加わり、多くの方にご参加いただきました
 
全国各地の学校で性教育の講演をおこなっているサッコ先生こと、産婦人科医の髙橋幸子先生が子どもたちに「性」を科学的に解説。子どもたちは科学者の助手となってミッションに取り組みながら、性への理解を深めるという今回のミッション遂行型セミナー
子どもたちはどんなミッションは取り組み、どんな反応を見せたのでしょう。セミナーの様子をお届けします。
 

■科学者の助手をめざして6つのミッションに挑戦!

 
「みなさん、こんばんは!」サッコ先生のはつらつとした笑顔と声に誘われて、子どもも大人も自然と笑顔。産婦人科医のお仕事の話とともに、まずは科学者の助手としての心得を知ることからミッションが始まりました。
「恥ずかしい。気持ち悪い。という気持ちになったら、科学者は『わー!』とか『きゃー!』と言いません。そんな気持ちをぐっと堪えて腕を組んで『う〜ん。なるほど〜!』と言うんだよ。じゃあ言ってみよう!」サッコ先生の声がけに、子どもたちの元気な「う〜ん。なるほど〜!」が返ってきました。

ミッション1 科学者の助手としての心得スライド

この科学者の心得、サッコ先生が学校で講演するときにも話すと、子どもたちがシャキッとなるそうです。大人でも性の話は恥ずかしいと思う場合、ましてや、こどもから唐突にプライベートなことに質問がきたら、照れくさいし話しづらいと感じるのも無理もありません。でも、科学の話として体や妊娠のしくみを話すとしたら?どうでしょうか。科学者だったら?と想像してもいいかもしれません。きっと、プライベートなことまで話さずとも、仕組みや事実を淡々と話そうとするのではないでしょうか。科学の話と冷静に捉えられるようになると、そこに相手を愛おしいとか大切に思う気持ちがあることや、恥ずかしいと思う気持ちも自然なものだとありのままに受け入れられるように思います。科学者の助手としての心得は親子で使ってみてもいいかもしれません。
 
体の器官、プライベートゾーン、赤ちゃんが生まれる3つの科学、思春期の体の変化、目に見えない心の話をテーマに解説があり、その中で子どもたちが行なったミッションは全部で次の6つ。

・ミッション1 科学者の助手心得「う〜ん。なるほど〜!」って言ってみよう!
・ミッション2 自分の脈をはかってみよう!
・ミッション3 生まれたときのことをリサーチしよう!
・ミッション4 精通、初経について、周りの大人にインタビューしよう!
・ミッション5 「男の子なのに〜」「女の子なのに〜」この言葉どう思う?
・ミッション6 信頼できる大人を3人思い浮かべてみよう!

 
メモをとりながら、親子や兄弟姉妹で会話しながら、みんな思い思いにミッションに参加してくれました。知っている体の器官は?などの問いかけには、「脳!」「肺!」「膵臓!」「腎臓(じんそう)!」などなど次々と答えてくれて、日頃から体への関心が高いことが伺え感心しました。
 

■子どもに捉えて欲しいイメージを持って、ポジティブに伝える

 
サッコ先生の子どもたちへの説明はどれもわかりやすくてシンプル。そしてあったかくてポジティブ。こんな風に伝えたらいいんだととても参考になります。
 
一緒に聞いていた保護者の皆さんにインタビューをするミッションでは、手を挙げてくれた全員に答えてもらう時間がないくらい積極的に参加してくれ、何人かのお子さんにインタビューした内容を報告をしてもらいました。インタビューの前に、サッコ先生からインタビューに応えるときのアドバイスがありました。とても参考になったのでご紹介します。
「子どもにどんなイメージを持ってもらいたいかを考えた上で、そのイメージをポジティブに伝えましょう」
なるほど、サッコ先生から性の話を聞く子どもたちは笑顔も見せながら、すんなり聞いています。
私は以前、子どもに性行や防犯の話をしたときに、子どもの眉間にだんだん皺がより、とっても引いているか、もしくは話がよく分からない…といった顔をされ、それ以上話しづらくなった経験があります。特に防犯については、被害に遭わないようにとの思いが強いせいか、怖いイメージを多く伝えていたと思います。まずは、あなたの体はあなたのもので、とても大切な存在なんだということをポジティブに繰り返し伝えることが大切なんですね。今日からさっそく実践したいと思います。
 

参加したお子さんの書いたメモ

(セミナー中、しっかりメモをとってくれていたお子さんも。保護者の方が写真を送ってくれました。お子さんの了承を得て紹介させていただきます。)
 
無事にミッションをクリアした参加者の子どもたち全員に、サッコ先生から「科学者助手認定証」が授与され、セミナー(前半の部)は終了!誇らしげな笑顔を浮かべる子どもたちの姿が、たくさん見られました。
 
後半の保護者からの質問タイムでは、「子どもへの性教育のポイントは?」「子どもが自分の性を大切に思えるようになるためには?」「プライベートパーツに口が含まれるのを子どもに何と説明したらいい?」「子どもの脱毛はいいの?」などなど、様々な質問にサッコ先生が回答しました。
 

■さいごに

 
先生おすすめの本の紹介をされるなかで「大人も本で勉強しましょう。性の話は人生を通しての身近で大切な知識。わからないことは一緒に調べて一緒に勉強していけばいい。」そんなお話もありました。肩の力の抜いて親子で対話を続けていきたい。そう改めて感じた今回のオンラインセミナーでした。
終了後、たくさんの方にご好評いただきました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
 
イベント協力:株式会社リトル・モア

       

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