【レポート】産婦人科医に聞く!おりものの疑問と思春期女子のからだの変化
「おりもの」の悩みや疑問を語り合う少人数制の座談会を開催しました!
満開の桜が舞う中、日本で最初のおりものシート「サラサーティ」をはじめ、女性のおりものの悩み・トラブルに寄り添う商品を研究、開発してきた小林製薬さんと「命育」による、小学生・中学生の女の子&お母さんが抱える「おりもの」の悩みや疑問について語り合う、少人数での座談会を開催しました。
春休みということもあり、お子さん連れで参加いただいた方も複数名いて、アットホームな雰囲気の中で、座談会が行われました。
「生理のことは色んな情報がみつかるけれど、おりもののことは詳しく知る機会がない」という方も、多いのではないでしょうか。ぜひ、こちらのレポートでおりものを知る参考にしてくださいね。
【お知らせ】
本座談会でいただいた声をもとに、おりものについての知識が詰まった小学生向け冊子「はじめてのおりものBOOK」と保護者向けリーフレットを製作し、お子さんが使えるおりもののケアに役立つ商品をセットにした「はじめてのおりものキット」を、抽選で計500キット限定で、PTA・団体様に無償配布します。
デジタル冊子の閲覧とキットの応募方法はこちらの特設ページをご覧ください
https://meiiku.com/sarasaty/
初潮の前に伝えたい「思春期のからだの変化とおりもの」ミニ講座
はじめに、思春期のからだの変化「第二次性徴」と起こる順番について以下のようにご説明いただきました。
・胸が大きくなる
・陰毛が生える
・身長が伸びる
・初潮(はじめての生理、初経)が来る
おりものが出てくるタイミングは、からだの変化のなかで、初潮が来る1、2年前くらいに起こるとのこと。個人差があるものの、小学校の中学年位には、からだの変化が起こることを考えると、『子どもがまだ幼く見えるような段階から、おりものについても伝える心構えをしておく方がよさそうだな』と思いました。
おりものって何?おりものの「役割」と「性質」
普段、何気なく付き合ってきたおりものですが、保護者世代の私たちも、おりものについての知識がない方は、多いのではないのでしょうか。おりものには、どんな役割があるのか、詳しくご説明いただきました。
おりものとは
・腟や子宮からの分泌物
・子宮や腟の壁の細胞がはがれたもの
おりものの役割
・腟から菌が入るのをふせいで、腟をキレイに保ってくれている
・精子が入るのを助けて妊娠しやすくしている
おりものは、外部からの雑菌を防ぐからだのバリア機能であり、そのうえ排卵の周期に応じて生殖を助けるという、人間のからだに必要で大切な役割を果たしているもの、ということがわかりました。
正常なおりもの
・白色から黄色
・少し酸っぱい匂い
サラッと~ドロッと(生理周期に応じて)
おりものの量が多くなってきたら?
初潮前の子どものおりものが増えてきたら、下記のことが考えられます。
① 生理が始まるサイン
おりものは、初潮の1、2年前に始まるため、おりもののサインで生理に対する心構えができそうです。『おりものについての知識は、生理を伝えるきっかけになるな』と強く感じました。
② 腟の菌のバランスが崩れているとき
子どもは、もともとおりものが少ないこともあり、菌が入りやすく、菌のバランスが崩れると、おりものの量に影響がでるそうです。
【菌のバランスが崩れる原因】
・外陰部や腟内の洗いすぎ
・共用のタオルの雑菌
・湿潤環境
・体調が崩れて、免疫力が落ちている場合
よくあることだけれど、注意して再発を防ぐことが大切だそうです。
おりものについて詳しく >> サラサーティ おりものはカラダのサイン!
子どもに起こりやすいデリケートゾーントラブルとおりものとの付き合い方
デリケートゾーントラブルと予防法
岡田先生によると、子どものデリケートゾーントラブルで圧倒的に多いのが「かゆみ」。その原因は、接触による「かぶれ」や「細菌の感染」で、予防法は下記の3点ということです。
・清潔に保つ(汗を放置しない)
・通気性をよくする(湿潤環境にしない)
・強く擦らない
おりものシートを活用するときのポイント
おりものと付き合うときも、以下に留意し、おりものシートを活用するとよいようです。
・子どもは肌がデリケートなので、肌に優しいもの素材を選ぶ
・つけっぱなしで放置はせず、3、4時間おきに取り替える
ポイントは、菌のバランスが崩れるとおりものの量に変化がありますが、腟内にいる菌は湿潤環境を好むため、おりものシートや生理用品を長時間取り換えない状態はNGということ。
また、適切におりものシートを活用することで、以下のようなメリットがあります。
おりものシートを活用するメリット
・取り替えることで、デリケートゾーンを清潔に保つことができる
・固まったおりものが肌に触れて刺激になるのを防ぐ
おりものシートを使わずに直接ショーツをはく場合、ショーツ自体は通気性がよいことが多いため、おりものの量が多いと、おりものがカピカピに乾燥して肌に対して刺激になることも。おりものシートを活用することで、乾燥したおりものの刺激からデリケートな肌を守ることができるそうです。
おりもののふつうと異常って?おりものでわかるからだからのサイン
「白色~黄色のおりものがふつう」といわれるおりものですが、下記のような状況は注意が必要とのことです。
注意が必要なおりもの
・茶褐色や緑黄色
・ぼそぼそ、または膿のような性状
・おりものシートで間に合わない量
こういった場合は、受診の目安にするとよいとのこと。
また、生理前後以外に、茶褐色のおりものになる不正出血には子宮の病気が隠れていることがあるため特に注意が必要、とのことです。
おりものを伝えるポイントと心構え
( 直接伝えるのが難しいと感じる場合は、おりものについて書かれた書籍などをお子さんに渡すのも◎)
講座を受けて、おりものをはじめ、からだの変化について伝える必要性をひしひしと感じました。
先生からも、おりものをはじめ、「からだの変化は、生理より前に始まるものであることのため、事前にぜひお子さんに伝えてほしい」とのお話がありました。
その際の伝えるポイントとして、おりものはからだに必要な機能の一つで自然なものであるため、
× 下着が汚れたら教えてね
〇 下着についた感じがあったら教えてね
というように「汚いもの」というネガティブイメージをつけないような伝え方が大切。おりものについて会話をしておくことで、保護者は、初潮が来る前の心構えにもなりますし、お子さま自身も、出血があった時も伝えやすくなりそうです。
おりものに関するQ&Aタイム
Q. おりものシートはいつから使えますか?
A. おりものが出はじめたら、いつでも使ってよいです。
Q. おりものの量が多くて気になります。ケアのポイントや受診の目安はありますか?
A. 量は年代によっても異なるため、一概には言えませんが、10代だと、おりものシートに少しつく(2㎝程度)くらいが通常です。色や匂いがいつもと違う、おりものシートで間に合わない量などは、受診の目安です。
菌のバランスがおりものの量に影響することや、菌が湿潤環境を好むため、おりものシートの交換頻度や、デリケートゾーンの洗い方に注意するとよいでしょう。
また、腟内の菌のバランスが重要なため、からだの中の善玉菌を増やすための栄養管理が有効ではと考えられています。
Q. 子どもが婦人科に行く受診の目安と、受診する前に、お家でできるケアはありますか?
A. 第二次性徴に関することですと、7歳未満で「胸が大きく」、10歳未満で「初潮」の場合は、「早発思春期」とよばれ、一方、15歳を過ぎても月経が来ない場合、「遅発思春期」と呼ばれます。この場合、ホルモンに関することですので、受診が必要となります。
おりものに関することですと、学校で交換しにくい等の理由でシートを交換していないケースがみられるため、交換頻度については確認してみるとよいでしょう。また、体調の変化や菌のバランスがおりものの量に影響するため、体調管理についてケアすることが有効です。
Q. 年齢や更年期のせいか、おりものの量が少なくなってきました。保護者自身のおりもので、特に注意するポイントは何でしょうか?
A. おりものの量については、エストロゲンの分泌と深くかかわりますので、年代によって、量に変化があるのは自然なことです。
茶褐色のおりものは、不正出血のサインにもなるため、がんをはじめとする子宮の病気が隠れている場合がありますので、早めに受診していただきたいポイントです。
PR デリケートなお子様の肌にもかぶれにくい、素材にこだわったおりものシート「サラサーティ コットン100」
最後に、小林製薬さんから、新製品紹介のヒアリングがありました。小学生のお子さんも交えて、率直な意見交換があり大変盛り上がりました。
そして、お土産に、肌がデリケートなお子さまにもおすすめの素材にこだわったおりものシート「サラサーティコットン100」をご紹介いただきました。
「サラサーティコットン100」は、表面紙が天然コットン100%のおりものシートで、コットンだから繊維の先端まで丸く、お肌に触れても刺激になりにくく、デリケートゾーンに優しい素材とのこと。日本アトピー協会推薦品。これまでおりものシートでかぶれやすかった方はもちろん、肌にやさしいおりものシートで過ごしたい方にもぜひ試してみて欲しいアイテムです。
座談会では、お子さんのおりものの悩みや疑問だけでなく、保護者自身が気になっていた悩みまで、さまざまな質問をいただき、「おりもの」は親子で学べるテーマだと改めて感じました。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました!
座談会講師・記事監修:
産婦人科医 岡田 有香先生(グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長)
【お知らせ】
本座談会でいただいた声をもとに、おりものについての知識が詰まった小学生向け冊子「はじめてのおりものBOOK」と保護者向けリーフレットを製作し、お子さんが使えるおりもののケアに役立つ商品をセットにした「はじめてのおりものキット」を、抽選で計500キット限定で、PTA・団体様に無償配布します。
デジタル冊子の閲覧とキットの応募方法はこちらの特設ページをご覧ください
https://meiiku.com/sarasaty/