<レポート>境港市×小林製薬 「あっ!と分かるおりもの教室」が開催されました

2024年2月18日、すこし暖かくなり春の近づきを感じさせる快晴の中、鳥取県境港市みなとテラスにて「親子で学ぶ“あっ!と分かる”おりもの教室」が開催されました。
 
 

 

日本初のおりものシート「サラサーティ」を製造販売する小林製薬株式会社と、江戸時代後期に日本有数の綿の産地であった鳥取県境港市が共同開催したこちらの企画は「コットン(綿)×おりもの」を掛け合わせた学びの機会を境港市の小学4年生~6年生の親子に届ける、全国初のイベントです。命育は、企画協力として携わらせていただきました。

 

当日は午前の部・午後の部の二部制で開催され、小学4年生~6年生の親子総勢 42 名が参加しました。座学だけでなくクイズ・体験・実験を通し、楽しみながら「コットン」「伯州綿(はくしゅうめん)」「おりもの」について小林製薬の社員のみなさんとともに学びを深めました。
当日の様子をお届けします!

 
 

まずは「コットン」について学ぶ時間。小林製薬社員の講師の泉谷紗也佳さん・アラストアリレザさんから、コットンが製品として手元にとどくまでの過程、化学繊維との違い、コットン栽培における地球温暖化への効果など、さまざまな知識をクイズをしながら楽しく学ぶことができました。

↑コットンが活躍している身近なものはどれだろう?テーブルのメンバーで考えました!
 

↑コットンは地球温暖化対策に効果あり!コットンが植物として消費できる温室効果ガスの量と製造過程で生み出される温室効果ガスの量では、消費できる温室効果ガスの方が多いことに気づく子どもたち。

 

次は「伯州綿」について学ぶ時間。約 350 年前に現在の愛知県からやってきた綿の種を、境港市の先人が知恵を絞り境港市でも生産を可能にしたことを、講師である鳥取県境港市地域おこし協力隊の徳毛文孝さんから教えていただきました。

↑地域の伝統的な産物の「伯州綿(はくしゅうめん)」の歴史。地元の特産は参加者の子どもたちも「知ってる!」と元気よくクイズに答えてくれました。

 

↑境港市では出産祝や 100 歳のお祝いに伯州綿を使った肌にやさしい製品が市から贈られます。

 

↑綿花と種を分ける「綿くり機」を実際に体験!綿を挟むと少し固くなるハンドルを小林製薬の社員さんのサポートを受けながら一生懸命に回しました。

 

↑「ふわふわになった~!」綿くり後のコットンを見せてくれました。

 
 

最後に「おりもの」について、講師の NPO 法人 HIKIDASHI 代表理事 大石真那さんに教えていただきました。
思春期は身体と心がすこしずつ変化する時期、その変化のひとつに「おりもの」があります。おりものは膣(ちつ)からでる分泌液。膣を綺麗に保ったり、精子と卵子が出会う手助けをしたり、身体にとって大切な役割があります。
 
自分の身体を知り、何かあった時や気になる時の対応方法を知ることで、よりよく思春期を過ごせるようになるというメッセージを子どもたちにお伝えいただきました。おりものシートの吸収性の実験を通して、おりものをより身近に感じたのではないでしょうか。

↑おりものが気になるときは肌に優しいコットンのおりものシートを活用することで快適にすごせること、その使い方について学びました!

 

↑おりものシートの吸水性の実験では、子どもたちも真剣!スポイトを使いながらその吸水力を実感しました。

 

↑境港市の伊達憲太郎市長も子どもたちと一緒に実験に参加してくださいました!

 
 

「講座が楽しかった人~?」最後に呼びかけられた質問には参加者の子どもたち全員が手を挙げてくれました。子どもたちの中には自分のノートを持参してメモを取る姿も!
「知らなかったことを学べてよかった」「実験が楽しかった」という声がアンケートにもたくさん寄せられました。
 
保護者からは「家で話すきっかけがないし、どう教えて良いかわからなかったが親自身も学べてよかった」「学校の授業で月経の話はあるが、おりものの話はあまりされていないので、今回参加しておりものに対して不安な子どもの悩みが解消できてよかった」などの声が寄せられました。

 

子どもたちの成長のしるしである「おりもの」をコットンや地元の特産物を通して楽しく学ぶ。
「一人一人の成長が異なるように、おりものも一人一人ちがってあたりまえ。周りと比べる必要はないよ。」というメッセージを伝えていく温かい時間となりました。

 
 

主催:小林製薬株式会社、境港市
企画協力:アサヒユウアス株式会社、命育

       

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