「恋愛ってしなきゃダメ?」「月経がこない…これって妊娠?!」性の不安のホットラインに「#つながるBOOK」

2020年、新型コロナウイルスの影響で学校が休校になった際、10代の妊娠不安の相談が増えたというニュースを覚えているでしょうか。正しい避妊方法をとっておらずに妊娠不安を抱えるケースも多く、学校での性教育講演の機会がコロナの影響で行われなかったこともひとつの要因ではないかと考えられています。
 
この度、日常的な性の疑問や大きな不安まで、何か困ったときに友人や大人、情報や知識につながることができるよう、高校生向けの性教育パンフレット「#つながるBOOK」が完成しました。
<令和2年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)により制作>
 

 
#つながるBOOKのテーマは、「恋愛編」「SEX編」「月経編」「妊娠編」「性感染症(STI)編」。「恋愛って、しなきゃダメなの?」(恋愛編)という素朴な疑問から、「月経とうまくつきあおう」(月経編)という日常的なスキル、「セルフプレジャー毎日やってもいいですか?」(SEX編)という自分の性との向き合い方、「月経がこない、これって妊娠?」(妊娠編)という不安まで、10代の疑問や悩みにわかりやすく応えてくれます。
また困ったときのホットラインや、さらに詳しく知りたい人のために信頼できる情報源も紹介してくれているのでお守り代わりに持っておくと安心な1冊です。
 
例えばこんなことを応えてくれます。(#つながるBOOKホームページより)
 
Q:「恋愛って、しなきゃダメなの?」(恋愛編)
A:”「する」も「しない」も自分で決めてOK!
恋愛に興味がなくてもOK! この先、誰かを自然に好きになることがあるかも。それは異性かもしれないし、同性かもしれない。”
 
Q:「セルフプレジャー毎日やってもいいですか?」(SEX編)
A:”セルフプレジャーとは、自慰行為、マスターベーション、オナニーのこと。 性的な欲求を自分自身でコントロールすることはとても大切なこと。 男子も、女子も、1日何回しても大丈夫。
 
セルフプレジャーの5つのマナー
1. プライバシーが守られる空間で カギのかかる場所、布団の中など
2. 優しく、丁寧に 皮をむいたミカンをつぶさないくらいの力で
3. 清潔に 爪はきってある?手はきれい?グッズはキレイ?
4. 後始末までしっかり とくに男子は精液を受け止めたモノは片付けようね
5. 無理に見せない、聞き出さない ハラスメントや暴力になることもあるよ”
 
同じ内容をWebやPDFでも閲覧できるので、保護者の皆さんもご覧になってみてください。そして、ぜひ高校生のお子さんに共有いただき、これをきっかけに性の会話をしてみてくださいね。
 
▼ 「#つながるBOOK」について
Web版はコチラ
閲覧用PDFはコチラ
※ 自分たちで冊子を印刷して配りたい学校・団体の方には、入稿データの提供も可能とのこと。詳しくは上記ホームページをご覧ください。
 
<制作者>
高橋幸子(埼玉医科大学 産婦人科 医療人育成支援センター・地域医学推進センター 助教)
久保田美穂(女子栄養大学 保健養護学研究室 専任講師)
櫻井裕子(さくらい助産院 助産師)
田代美江子(埼玉大学 教育学部 教授)
 
<制作メンバー>
表紙イラスト:北村みなみ
中面イラスト:永野徹子
企画・構成:小野梨奈(合同会社カレイドスタイル)
 
研究課題:新型コロナウイルス感染症流行下の自粛の影響
ー予期せぬ妊娠等に関する実態調査と女性の健康に対する適切な支援提供体制構築のための研究
研究代表者:公益社団法人日本産婦人科医会常務理事 安達知子
研究分担者:一般社団法人日本家族計画協会会長 北村邦夫
<令和2年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)により制作>
 
※ 命育「トラブルナビ」では、性に関して困ったときの無料相談窓口を紹介しています。こちらもあわせて、覚えておいてくださいね。
「トラブルナビ」はコチラ

       

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