【10代向け・同意】知ってる?相手の気持ちを確認する大切な「性的同意(せいてきどうい)」
「性的同意(せいてきどうい)」って知ってる?
誰かと手をつなぐ、ハグをする、キスをする、セックスをするとき、相手に「同意」をとることが必要だということを、知っていますか?
「性的同意」とは、性行為(せいこうい)のときに「お互いに積極的にそれを望んでいるか確認をとること」。性行為というのは、セックスだけでなく、先ほど挙げたようなハグやキスなども含まれます。
性的同意が必要なのは、無意識に相手を傷つけないようにするため。
自分は相手が嫌がっていると思っていなかったのに、相手にとっては嫌だった、という経験ありませんか?その行為をする際に「同意」をとることで、相手を傷つける/傷つけられることを避けることができます。
「いちいち同意をとるなんてめんどくさい」「難しそう」
と思う人もいるかもしれませんね。
でも、同意をとるということは、相手を大切にしているということを伝えることができること。それは、決して難しいことではありません。
例えば、日常生活の中でも、友達や家族に「~していい?」「いいよ/今はやめて」といったコミュニケーションをとっていますよね。
あなたは性的同意をとれている?チェックリストでみてみよう
それでは、あなたが日頃、同意をきちんととれているかチェックしてみましょう。
「当てはまる」というもの、いくつありますか?
二人きりでデートに行くんだから、キスやスキンシップしてもいい
キスをしたら、セックスしてもいい
「イヤよ、イヤよ、も好きのうち」でなので、OKのサイン
相手がイヤと言っていなかったら、セックスOKということ
おたがいに成人したら、セックスの同意を求める必要はない
家に遊びに行ったり止まったりするのは、セックスしてもいいというサイン
つき合っていたら、キスやセックスするのは当たり前
同じ相手に、毎回、同意をとる必要はない
ナイトクラブに来る人は、出会いや性的な関係を求めて来る人が多いので、同意をとる必要はない
答え:
1つでもあてはまる場合は、性的同意がとれていないおそれがあります。
※参考:「ウィングス京都 ジェンダーハンドブック」(平成30年)/京都市男女共同参画センター
性的同意について教えてくれる「紅茶の動画」
最後に、イギリス警察が作成した性的同意について分かりやすく教えてくれる動画を紹介します。
色んな方法で紅茶を飲ませようとするケースがでてきますが、あなたはどう思いますか?紅茶をキスやセックスに置き換えて、考えてみてくださいね。
(函館性暴力防止対策協議会が作成)
相手の気持ちを確かめるコミュニケーション「性的同意」
相手に気持ちを確かめたとき、断られるとショックだったり、自分のことが嫌いなのかと思ったりするかもしれません。
断られたとき/断るときのポイントは、下記の通りです。
スキンシップ、キス、セックスを断られたら、その行為はしないで
「どうして?」「つきあっているのに断るの?」など、責めるようなことをしない
断るときにも相手を傷つけないコミュニケーションは心がけるようにしよう
「自分はキス(セックスなど)をしたいと思っているけれど、あなたはどう思ってる?」
「もし嫌なことをしてしまったら言ってね。それによってあなたのことを嫌いになったりはしないよ。」
そんな言葉をお互いにかけあって、素敵な関係性をつくれるといいですね!
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何か心配なことがあれば、一人で悩まず、おうちの方や周りの大人、または下記のような窓口で相談してみてくださいね。
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保護者の方へ:思春期女の子・男の子に伝えたい「性的同意」のこと
お子さんと、「性的同意」はじめ性の会話をしていますか?「直接話をするのがなかなか難しい…。」そんなときは、こちらの記事をお子さんに見せてあげてくださいネ。
「保護者からお子さんへの伝え方」は下記の記事を参考にしてください。
「伝え方ナビ」|「性的同意」はどうやってとればいい?チェックリストや動画で学ぼう
※こちらの記事は、保護者向け記事『「性的同意」はどうやってとればいい?チェックリストや動画で学ぼう』(監修:産婦人科医 高橋幸子)をもとに、中高生向けに編集しなおしています。