思春期

【国際基準の性教育】思春期の子どもたちへ、身体について何をおしえたらいい?(思春期・ボディイメージなど)

 
思春期の身体の変化は、通常、16歳になるまでにほとんど終わりますが、それによって成長を終えたという意味ではありません。ここでは、あなたのお子さんと身体について話したり、病院に行ったり、ボディイメージについて話をしたりするためのいくつかのヒントをお伝えします。
 
※こちらの記事は、毎年世界で約120万人に性教育のプログラムを提供しているアメリカのPPFA(全米家族計画連盟)による記事を、許可を得て、命育にて翻訳・日本向けに医療監修のうえ作成しています。保護者が子どもに性のことを伝える難しさや抵抗感は、世界共通。
国際基準の性教育ですが、保護者や子どもの気持ちに寄り添いつつも「伝えておきたい知識をシンプルに・科学的に」伝えるコツを紹介しています。ぜひご参考ください。
 

 

どのようなことに気をつけたらいい?

 
思春期に伴う身体の変化は、一般的には10代で終わります。ほとんどの10代の若者は、16歳までに思春期を迎えます。その後は、成長のスパートが止まったり、月経周期が規則的になったり、声の高さが変化しなくなったりします。
 
多くの10代の子どもたちにいえることですが、すべての子どもたちに当てはまる、ということではありません。たとえ16歳を過ぎても、まだ成長し続けていることや、他の発達上の節目を過ぎていないことで、お子さんは、クラスメートや友人との違いに「恥ずかしい」と思うこともあるでしょう。「何か問題があるのかもしれない」と心配するかもしれません。また、大人の俳優が10代のキャラクターを演じることが多いため、テレビや映画から、10代の身体の見た目について、歪んだイメージを受けとっているかもしれません。
あなたは、そうした気持ちにどうやって対応すればよいのか、お子さんをサポートすることができます。
 
思春期の子どもたちは、とりわけ自分の身体に対して敏感です。ある瞬間は大人のように、また別の瞬間は子どものように見えるかもしれません。たとえお子さんが大人に見えても、心はまだ成長している段階だということを忘れないでください。実際、脳は20歳代になるまで発達をつづけています。
 
あなた自身のボディイメージについて、考えてみましょう。
お子さんに「すべての人の身体は美しい」と、信じて欲しいですか?体力や運動を重視してほしいですか?健康でいることが、外見的な美しさよりも、もっとも大切なことだと思いますか?
あなた自身の価値観がどのようなものなのか、はっきりさせることで、10代の子どもに何を伝えるべきかを決めることができます。
 
あなた自身の価値観を、お子さんと共有しましょう。
子どもが「周囲になじむようにしないと」というプレッシャーを感じずに、ポジティブなボディイメージを持てるよう、サポートすることができます。
 
お友だちと比べないでください。
身体についての会話はできるだけプライベートにしてください。
 
遅咲きであろうと早咲きであろうと、「成長スピードは人それぞれ違っていて、違っていることが普通だよ」と、安心させましょう。もしあなたが同じような経験をしたことがあるなら、それを話をしてあげることで、お子さんはより安心するでしょう。お子さんの成長に不安があるときや、成長が正常であることを安心させるために、医師に相談することも可能です。ボディイメージ、運動、健康、美容についてのあなたの考えを、医師に伝えましょう。
何を伝えるか、ということと同時に、あなた自身の行動も大切だ、ということを覚えておいてください。
 
お子さんが高校に入学する頃には、あなたやパートナーが、身体のことをどう話をしているのか、食べ物や運動など、健康とどう関わりっているのか、伝わっていることでしょう。成長するにつれて、お子さんは、自身の身体について、あなたと同じように行動するようになるはずです。お子さんにどのような態度や行動をとらせたいのか、あなたがどのようにお手本となれるか、考えてみましょう。

       

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