性暴力・性的同意, プライベートゾーン, 子どもへの伝え方のお悩みQ＆A

まず、どういう気持ちになるとキスをしたくなるか、気持ちを聞いてあげてください。

おませな子に多い質問ですね、きっと親御さんからも愛情込めて育てられたのでしょう。まず、どういう気持ちになるとキスをしたくなるか、気持ちを聞いてあげてください。「大好き」であれば、触られるのが嫌なお子様、またその保護者との関係もあるので、「チューしてもいい？」と聞いてみる（同意をとる）ことが大事だよ、と伝えてあげる必要もあります。言い続けることで、次第にやめていくと思います。最近は、虫歯が移るから、わが子にもキスをしないで育てている保護者も多いと聞きます。本人同士も楽しんでいて、「ほほえましいわ」と、親御さん同士了承しているのならば、心配はないでしょう。（助産師、看護師、保健師・池田匠美）

同級生や年齢の近い子供たちに「プライベートゾーン」について教えることが大事！

唇と水着で隠れる部分をプライベートゾーンと言って、知っている人でも知らない人でも、見せて触らせてと言われて、嫌だ！と思った時には「嫌だ」と言っていいところです。そして自分一人では解決できないこともあるから、周りの大人にこんなことがあったよ、って教えてね、と伝えます。
ですから、キスをする女の子に指導をするというよりは、その女の子を含む同級生や近い年齢の子供たちに、集団で「プライベートゾーン」について教える機会をつくって、「嫌な人はキスされるのを断ってもいい権利がある」ということを教えることのが理想です。幼稚園の先生方や、保護者の中では難しいようでしたら、性教育が得意な助産師さんなどの手を借りるといいですよ。（世界の性教育の基準、国際セクシュアリティ教育ガイダンスではプライベートゾーンを５～８歳で教えることになっています）（埼玉医科大学　医療人育成支援センター・地域医学推進センター╱産婦人科・高橋幸子）


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