児童期 / 思春期
小学生・中学生の子どもがアダルトサイトを見ていた!?その時、親にできることは?【性と情報リテラシー】

(2024/09/06 一部再編集・改訂)
小学校高学年の4割がスマホを持ち、中学生の7~8割の子どもがスマホを持つ時代(※)
動画の視聴や調べ物をしている時など、インターネット上では、意図せずとも、アダルトコンテンツに簡単にアクセスできてしまいます。思春期にさしかかる小学生・中学生が興味を持って検索すれば、なおのこと。
「子どもがアダルトサイトを見ているのを知ってしまった…!」
そんな時、不安になる親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、特に小学生・中学生の子供(男子・女子)を持つご家庭にとって、インターネットのアダルトコンテンツに子供が触れる際の注意点や、知っておくべきことをまとめました。
参考:小中学生のスマホ所有率上昇 調査開始から初めて小学校高学年で4割を超す(モバイル社会研究所調べ)
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INDEX:
- アダルトサイトが性の情報源!?子どもの性知識の現状
- 子どももアクセスできる過激なアダルトサイトの影響
- アダルトサイトをどう伝える?子どもとアダルトサイトについてのお悩みと専門家の回答を一部ご紹介
- アダルトサイトをワンクリックしたことで、架空請求や個人情報流出など、ネットトラブルに発展することも
- アダルトサイトをきっかけに性教育・ネットリテラシーを
アダルトサイトが性の情報源!?子どもの性知識の現状
子どもの性知識の現状は、どのようになっているのでしょう。日本性教育協会が発表した「『若者の性』白書-第8回青少年の性行動全国調査報告-(※)」(2019年)を見ると、性の情報源としてインターネットが大きな影響を与えていることが分かります。

※参考:上は、高校生の主な「性交」情報源/「『若者の性』白書-第8回青少年の性行動全国調査報告-」日本性教育協会編(2019年)
特に男子高校生に限っては、「性交」に関する情報源として、「友人・先輩」に次いで「インターネット」が第2位。中学生男子の2割、高校生男子の約4割がインターネットを参考にしていると回答しています。
「友人・先輩」自身も、インターネットから情報を得ていることを考えると、子供たちの性知識は、インターネットのアダルトコンテンツが教科書となっているといっても過言ではありません(女子高校生も、2割以上がインターネットを参考)。
実際、中高生の子供たちから、
「スマホでゲームをしていたら成人向け漫画の広告が出てきた」
「友達同士のグループLINEでアダルトサイトのURLがシェアされてきた」
といった声もよく聞かれます。
子どももアクセスできる過激なアダルトサイトの影響
性について興味を持ち始めた子供が、インターネットで性行為を検索した時に、どんな情報が出てくるか、ご存じでしょうか。
今では誰でも(子供でも!)無料で、アダルト動画や成人向け漫画を見ることができます。その中には、暴力的・過激な性描写があったり、レイプ(強姦)や盗撮、児童ポルノといった犯罪性のあるものも多く含まれています。
もし、何の予備知識もない子供が、誰にも何も教えてもらえない状況で、そうしたコンテンツを見てしまい、「正しい性知識」と思い込んでしまうとしたら…。親としては、とても怖いことですよね。
アダルトサイトをどう伝える?子どもとアダルトサイトについてのお悩みと専門家の回答を一部ご紹介
命育にも、子どもがアダルトサイトや、アダルトな描写のあるエッチなコンテンツに関心があるようだとわかった時、どうコミュニケーションを取れば良いかわからない、などというお悩みが寄せられています。ここでは、実際に寄せられたお悩みと専門家の回答を一部ご紹介します。
Q. 小学生の子どもが、もう性的な関心があるようで、早すぎるのではと心配です…。
A:子どもが性的な関心を持つのは、自然なことですが、アダルトコンテンツを見ていたら、それをどこで知ったか、アダルトサイトについての保護者の考え、などの会話から性教育のきっかけを作れるとよいでしょう
Q. 小学生(6年生)の息子が、一時的に貸していたスマホで、アダルト動画を見ていました。検索したキーワードが小さい子どもや放尿を連想させるものばかり。息子の性的指向に疑問を持っています。
A:情報の選択が健全にできるようになるまではスマホのフィルタリング機能を十分に活用することと、小児性愛の引き金になるようなきっかけを避けることが必要でしょう。
(回答:泌尿器科医 今井伸先生)
https://meiiku.com/qa/adolescence_63/(会員限定記事)
アダルトサイトをワンクリックしたことで、架空請求や個人情報流出など、ネットトラブルに発展することも
アダルトサイトに関するその他のお悩みでは、身に覚えのない架空請求や不当請求といった被害に遭うケースがあります(※)。アダルトサイトにアクセスした結果、高額な料金を請求されるというのが典型的なケースです。

大人なら無視できる内容であっても、ネットリテラシーのない子供にとっては一大事。どう対応して良いか分からず、親に内緒でお金を払ってしまうケースもあります。
また、パソコンのセキュリティ対策が不十分なまま、安全性を確認できないサイトにアクセスすれば、個人情報流出やウイルス感染といったトラブルも起こり得ます。
https://meiiku.com/qa/adolescence_39/
アダルトサイトをきっかけに性教育・ネットリテラシーを
子供がインターネット・SNSに触れる機会が増える中で、アダルトサイトなどの有害コンテンツからどうすれば子供を守ることができるのでしょうか。基本的な対応を3つご紹介します。

ペアレンタルコントロール・ フィルタリング機能を活用する
子どもの安全のため保護者がネット利用環境を整えてあげることを「ペアレンタルコントロール」と言い、その代表が「フィルタリング」です。「フィルタリング」は、子供たちがトラブル・事件に巻き込まれてしまわないように、アダルトサイトなど、有害なサイトへのアクセスやアプリの利用を制限します。
「フィルタリング」は、好奇心などで冷静さを欠いた利用に適度なブレーキをかける機能でもあります。見た目では分からない悪意のあるサイトへのアクセスを防いでくれます。できれば、インターネットを利用する際の危険性を本人に伝えた上で、設定するようにしましょう。
年齢によって制限を変更したり、アプリごとでカスタマイズ、時間制限などができるので、目的に応じて柔軟に活用しましょう。(年齢が高くなれば、自分の力で利用をコントロールするためのツールとしても役立ちます。ぜひ、家庭で話し合ってルールを設け、定期的に見直してみるとよいでしょう。
性の知識を伝える
フィルタリング機能を設定していても、今の時代、アダルトコンテンツに全く触れずに過ごし続けるのは困難でしょう。そんな時、性行為について正しい情報を伝えておくことが大切です。
・女性をモノのように扱ったり、暴力的なことはしてはいけないこと
・お互いを大切にして愛情を深めることが大切なこと
・同意のない性行為は犯罪であること
こうした内容を伝えることが、将来の性のリスクから子供を守ることに繋がります。商品化された性が現実の性とはかけ離れたものであると感じる判断力が身につくと、親としても安心ですよね。
日頃から子どもの成長を見守り、困った時に相談できる関係性を
インターネットを使うリスクや、性の知識は、成長段階やシーンに合わせて、繰り返し伝えられると良いでしょう。
インターネットやSNSを利用した、子供の問題は、アダルトサイトに関するトラブルにとどまらず、自画撮りによる被害(セクスティング)やSNSでのトラブルが報告されています。
困った時に子どものSOSに気付ける距離感で、見守っていけたら良いですね。
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例えば:
「いじめ・スマホ依存・自撮り…子どもを取り巻くネットトラブルって?」
【動画で学ぶ】思春期前の子どもに「アダルトコンテンツ」についてどう話をしたらいい?
「お悩みQ&A」|「ネット・情報リテラシー」の他、性の悩みや疑問に専門家が回答
書籍『子どもと性の話、はじめませんか?—からだ・性・防犯・ネットリテラシーの伝え方』では、アダルトコンテンツと現実の違いを詳しく伝える方法も紹介しています。
ライティング:山田 好美










