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思春期の子どもに「性的同意・性犯罪・デートDV」をどう伝える?|国際基準の性教育

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性的同意について子どもとどのように話したらいいですか?

 

同意とは、相手とのあらゆる身体的接触について、事前に許可を求めることです。10代の子どもたちは、誰かと性的な接触をする前には、必ず同意を求めるべきだということを知っておいてもらう必要があります。そして、どうやって同意を求めればいいのか、相手の答えをどう尊重すればいいのかも、あわせて学んでもらう必要があります。
 
同意について話すことは、お子さんの安全を守るだけでなく、お子さんが誰かを傷つけてしまわないようにする手助けにもなります。女の子を育てている保護者の方は、お子さんの安全を心配するあまり、性的暴行を避ける方法を教えることばかりに意識が向きがちです。
 
けれども、性的同意については、お子さんが10代であるかどうか、女の子であるかどうかにかかわらず、性別を問わずすべての子どもと話し合っておくべきテーマです。性的同意とは何か、それをどう求めればいいのかを知っておくことで、どの子どもにとっても、より安全な選択ができるようになります。
まずは、保護者自身が「性的同意」の意味をしっかり理解しておくことから始めましょう。同意とは、単に「相手が『いや』と言わなかった」ということではありません。
「〜してもいい?」と尋ね、それに対して相手が「はい」と答えること。それが同意です。
そしてその「はい」が、圧力や強要によって無理やり引き出されたものではないこと、また相手が酔っていたり薬物の影響下にあったりしないことも、同意には欠かせない条件です。
この話は、お子さんが実際にセックスを経験するまで待つ必要はありません。むしろ、性的同意が何を意味し、なぜそれほど重要なのかを理解したうえで、初めてセックスに臨むべきなのです。
会話のきっかけはさまざまです。
 

・テレビや映画の場面で性的同意が欠落していた場面について話してみましょう。
・性的同意や性的暴行に関するニュースについて話し、お子さんの意見を聞いてみましょう。
・お子さんのお友達が性的同意や性的暴行について話したことがあるか聞き、それについてどう思っているか聞きましょう。

 
同調圧力について理解しておくことも大切です。
10代の子どもは、セックスや恋愛関係を進めることで、友だちなど周囲の注目を集められると思い込んでいることがよくあります。
あるいは、周りが皆すでに経験しているように感じて、自分だけが取り残されているような焦りを覚えることもあります。しかしそうした気持ちは、本当は望んでいないセックスをしてしまったり、逆に誰かにセックスを強要してしまったりすることにつながりかねません。
だからこそ、セックスとは心地よさや愛情を分かち合うものであるべきだなど、あなた自身が大切にしている価値観を、お子さんに伝えてあげてください。そして、セックスを強要するような人は、良いパートナーとは言えないということも話しておきましょう。
 
さらに、先生やカウンセラー、職場の上司や先輩、親戚など、年上の立場にある人がお子さんと性的な関係を持つことは、決して許されないということも伝えておく必要があります。もし大人に限らず誰であっても、お子さんを不快にさせるようなことがあれば、いつでも相談してほしいということを、日頃から伝えておきましょう。

 

性的暴行や性的虐待を受けた子どもを、どうサポートすればいい?

お子さんが性的暴行やレイプの被害に遭ったと知ることは、親にとって耐えがたいほどつらく、悲しい出来事です。性的暴行やレイプは、その人のその後の人生を大きく変え、心に深い傷を残します。そしてその瞬間、お子さんはこれまで以上に、あなたを必要としています。
サポートのためにできることは、次の通りです。
 

  • ・まずは耳を傾けて、お子さんの話を信じてあげてください。
    「あなたは一人じゃない」「大好きだよ」ということを、言葉にして伝えましょう。
  • ・お子さんのせいではないと伝えてください。
    何が起きたのかを話してくれること自体が、大切な一歩です。たとえお子さんに「やるべきではなかった」と思う行動があったとしても、良し悪しを判断したり、責めたりしないでください。責任を負うべきなのは、加害行為をした側であり、被害に遭った子どもではありません。
  • ・診察や治療を受けられるよう、そばで支えてあげてください。
    場合によっては、すぐに病院で診てもらう必要があります。「一緒に行くよ」「送っていくよ」と伝えてあげましょう。時間が経ってからも、資格を持つカウンセラーやセラピストに相談したり、地域の支援団体につながったりすることが、回復への助けになります。
  • ・無理強いはしないでください。
    被害を警察などに通報するかどうかを決めるのは、あくまでお子さん自身です。もしお子さんが「通報する」と決めたなら、その手続きなどについて、そばでしっかり支えてあげてください。

 

不健全な恋愛関係や虐待的な関係にある子どもを、どうサポートすればいい?

お子さんが不健全な関係や虐待的な恋愛関係にあるかもしれないと考えるのは、親として本当に恐ろしいことです。こうした関係は、怪我や長期にわたる心の傷、時には命に関わるほど深刻な結果を招くこともあります。性別や性的指向にかかわらず、どんな関係でも不健全になりうるものです。女の子が虐待する側になることもあれば、男の子が虐待を受ける側になることもあります。
お子さんが不健全な関係、あるいは虐待的な関係にあるのではないかと心配な場合、次のようなサインが見られることがあります。
 

・交際相手の一方が、もう一方を支配しようとする(居場所を常に監視するなど)
・落ち込みや不安の兆候が見られる(食欲や睡眠、興味関心などに大きな変化がある)
・友達や家族と過ごす時間が減っていく
・人や動物に対して暴力的になる
・説明のつかない怪我がある

 
あなたにできる最も大切なことは、どんなことがあっても、お子さんを愛していること、そして安全でいてほしいと思っていることを、言葉にして伝えることです。
虐待的な恋愛関係は、被害者ではなく加害者の側に責任があります。ですから、もしお子さんが虐待を受けているのだとしたら、その関係に巻き込まれてしまったこと自体を責めないであげてください。
その代わりに、「何が起きても、いつでも話していいんだよ」ということを伝えてあげましょう。もしお子さんが、交際相手にされて傷ついたことを打ち明けてくれたなら、相手そのものを責めるのではなく、その「行動」に焦点を当てて話すようにしましょう。
お子さんには、その相手と距離を置くよう促してあげてください。そして、たとえお子さんがそのまま一緒にいることを選んだとしても、あるいは一度別れた後にまた戻ったとしても、「いつでもあなたに相談していい」ということを、繰り返し伝えてあげてください。
不健全な関係にあるパートナーと完全に別れるまでには、別れと復縁を何度も繰り返すことが少なくありません。
 

 
「性的同意って、実際どうやって確認すればいいの?」——そんな疑問に、チェックリストと動画でわかりやすく答えてくれる記事があります。
お子さんと一緒にチェック項目をたどりながら読んでみるのもおすすめです。

 

©Planned parenthood Federation of America /監修 高橋 幸子、翻訳 命育編集部
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Planned Parenthood Federation of America(全米家族計画連盟/PPFA)

 

アメリカで1916年創立された女性の性・生殖に関する医療サービスを提供する非営利組織。全米に600以上の施設をもち、医療者による安全な人工妊娠中絶手術、避妊薬の処方、性病治療といった医療を手ごろな価格で提供している。学術調査や性教育にも力をいれており、学校や地域コミュニティ、オンラインなどにより毎年120万人の人々に性教育プログラムを実施。 International Planned Parenthood Federation(国際家族計画連盟)に加盟。

PPFA HP(https://www.plannedparenthood.org/)

       

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