思春期
中学生・高校生の友達関係・人間関係、家庭ではどのようにサポートできる?

小学生から中学生へ、さらに高校生へと成長をしていく中で抱える悩みは様々でしょう。親や学校へ相談することなく、特に友達関係・人間関係の悩みは一人で抱え込む子どもが多いのではないでしょうか。悩みを抱えるとき、子どもは自分に原因があり解決方法はなく、未来に希望を持てない子どもが多い、といわれています。親はどのようなサポートができるのでしょうか。一緒に考えてみましょう。
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INDEX:
- 中高生の友達関係・人間関係の現状、困ったときに相談するのは?
- 中高生の友達とのトラブル事例(スマホトラブル、いじめ、ケンカなど)
- 気をつけたい子どもからのサイン
- 子どもが友達とトラブルにあったとき家庭でできること
- 子どもの悩みに寄添い、陰ながらのバックアップを!
≪中学生・高校生≫友達関係・人間関係の現状、困ったときに相談するのは?
子どもの友達関係のあり方もずいぶん変わり、SNSなど素早い情報手段が発達し、子どもたちは本音で話し悩みを相談できる人間関係が築きにくい時代となりました。
また、多くの保護者が共働きであり、一緒に過ごす時間が少なくなっています。子どもは塾や習い事、部活動があり、保護者は帰宅時間が遅く、夕食を一緒に摂ることができない家庭も増えているのではないでしょうか。
内閣府の調査によると、家族・親族に対して、中学生の2割~3割、高校生の4割以上が「悩みがあっても相談する人がいない」と感じています。また、友達に対しては、中学生の3割以上、高校生の3~4割が「悩みがあっても相談する人がいない」と感じています。*(「子供・若者の意識に関する調査」(令和元年度)、内閣府)。
友達や家族、そしておそらく学校の先生に対しても本音を打ち明けることができない環境になっているということでしょう。
つながっているようで、つながっていない、表面的には心を開いているようで、本音の部分は誰にも見せることができない、という子どもは少なくないでしょう。
常にスマートフォンやインターネットを使っている子どもに、保護者も不安ながらも、特にヘルプを出してこない(ようにみえる)様子に安心してしまい、会話が余計に減ってきているのが現実かもしれません。
子ども同士も本音でぶつかり、ケンカをし、仲直りをすることを繰返して友情を深めていくというよりは、気に入らなければ離れて悪口を言い付き合いを簡単にやめてしまうという状況が多くなっているようです。そのため余計に本音でぶつかり合ったり、ケンカをすることができず、スマホで密なコミュニケーションを取り続けていなければ不安になってしまう、という状況があるようです。
※参考:子ども・若者の意識に関する調査(令和元年度)/内閣府
≪中学生・高校生≫友達とのトラブル事例(スマホトラブル、いじめ、ケンカなど)
保護者や家族、周囲の大人からみると、子どものトラブルについて親が導き、早めに解決したいと思うものでしょう。ですが人間関係のトラブルについては、生きている以上大人になっても続くもの。できれば本人の成長や経験のためにも、自分で解決できることがベストです。
中学生や高校生になると、友達とのトラブルも、ケンカやいじめのほか、スマートフォンでのSNSトラブルも多くなってきます。いくつか事例を紹介します。
例えば、
・クラスのLINEで別グループができ、悪口を言われていると知った(中学生・女子)
クラスみんなが出入りするクラス専用のLINEグループはあるが、人数が多くあっという間に会話が流れていくので、片時もスマートフォンを手放さずに画面を見つめている状態。
なかなか追いつけない時は諦めていたが、ある日、クラスの仲良しの女子だけの個別のグループLINEをスクリーンショットで送ってくれた友達がいた。
そこには自分の悪口が…。気に入らない友達がいると、すぐに個別のグループができ、悪口を言いあったり、馬鹿にしてはおもしろがることが多くなっている様子。
グループはすぐに作ることができ、あっという間に広がるので、学校や保護者も目が届きにくく止めることもできない。
しばらくSNSから離れ、関わらないことにした。
・休日のたびにお出かけの誘いがある中学生。行かないことで仲間外れに(中学生・男子)
休みになると待ち合わせてどこかへ出かけ、ゲームや買い物、外食をしていた仲間。お小遣いにも限りがあり、休みのたびに出かけることを親に注意されるので、断った。
それからは、クラスで無視されたり、会話に加わろうとすると共通の話題がなく入っていけず、自分から離れてしまった。
いじめや意地悪ではないが、居心地が悪くクラスに自分の居場所がないため、学校が急につまらなくなってしまった。
部活や習い事をはじめ、そちらへ集中するようにした。
親や学校が関わっても把握しきれない様々なトラブルは、昔よりも多くなりました。子どもが自分で視点を替え、過ごす環境を変えていくしかないのかもしれません。これまでの友達関係を変えることは勇気がいることですが、これまでの窮屈なしがらみから離れられることで、ストレスがかからなくなり、違った学校生活になることでしょう。
≪中学生・高校生が悩みを抱えているとき≫気をつけたい子どもからのサイン
子どもの様子がおかしいと思ったとき、よく見られるサインはどのようなことでしょうか。特に気を付けておきたい子どもからのサインを確認します。
・朝起きてこない・朝食を食べない
起こしてもベッドからなかなか起きてこない、休みたがるなどの様子は、学校へ行きたくない一番のサインです。腹痛や頭痛を訴える場合が多いかもしれません。
・帰りが遅い・乱暴になった・暴言を吐く
特に予定を聞いていないのに夜遅くまで連絡がなく帰宅しない、夕飯を食べない、メールの返信がない、怒りっぽくイライラしている、反抗期特有のものではなく「死ね」などの乱暴な言葉を吐くようになることがあります。家の外でトラブルや問題を抱えていることもあるでしょう。
・テンションが高く気分がコロコロ変わる、親が喜ぶように元気にふるまう
心配をかけないよう取り繕っているのがわかるようなテンションで元気にふるまったり、今日あったことを元気そうに話してくるなど、いつもと違う様子も心配なサインです。何か悩んでいることや問題を抱えていることを親に悟られたくない気持ちの表れでしょう。
・お金を欲しがる・内緒でアルバイトをする
お小遣いを前借したいと言ってきたり、使い道を話すことなくお小遣いを欲しがる、渡さなければ内緒でアルバイトをするなどの姿も心配なサインです。お金に関する問題を抱えているか、お金のかかる友達付き合いをしている可能性があるかもしれません。
また、SNSなどでつながった人を「友達」と称し、その人へ会うための資金を欲しがっているような場合もあります。
子どもと普段から会話を大切にすることを心がけ、日ごろの様子もよく観察しておきましょう。少し気になる様子があったときは、すぐに確かめるために問い詰めたりせず、さらに気になる様子が続くか確かめましょう。
子どもが友達とトラブルにあったとき家庭でできること
子どものトラブルについて、家庭でどのようなことができるでしょうか。ポイントを絞って確認していきましょう。
子どもを信頼しているということを態度や言葉で伝える
子ども自身が何かあった時は保護者に頼れる・話せると思えるよう、信頼関係を築きます。そのためには日ごろから気にかけたり、身の回りのことを気遣ったり、黙って好きな食事メニューを用意するなど、気にかけているということが伝わる行動をしましょう。
直接言うよりも、さりげない方が中高生の心に響くはずです。
SNSは保護者も一緒に使って特性を知っておこう
子どもとのやり取りはもちろん、普段からLINEやTwitterは保護者も使ってどのようなものか知っておきましょう。また、SNSトラブルがあった場合の対処法も知っておきましょう。
トラブルがあった場合は、周囲に相談をしよう
SNSトラブルをはじめ、いじめやケンカについて気になることがあったときは、保護者だけで抱え込まず、学校にも相談しましょう。トラブルの火種が小さいうちに行動し対処することが傷を広げないことになるからです。
問題の背景が大きく深いこともあります。相談機関なども普段から確かめておきましょう。
子どもが相談してきたときは、聞き役に徹して
子どもが親に相談をしてきたときは、ついつい根掘り葉掘り聞いたり、感情的になって問い詰めてしまうかもしれません。心配のあまりそうなってしまうこともあるでしょうが、子どもにとってはせっかく相談したのに責められ、叱られると捉えかねません。
相談してきたときは、冷静にゆっくりと話しを聞き相槌を打ちながら聞きましょう。そしてこれからどのようにしたらよいのか、どうしていきたいのかを子どもに聞きましょう。聞いた答えは復唱してあげることも大切です。
話してきた相談ごとや悩みに対し、
- ・絶対に否定的にならないこと
- ・なぜもっと早く言ってこないのか?など責めないこと
- ・学校の先生に言えば?などひと任せ・投げやりにならないこと
これらの態度や言動には十分気をつけたいですね。
子どもの悩みに寄り添い、陰ながらのバックアップを!
子どもが話しをしてこないとき、相談をしてこないときは、聞き出すことなくしっかりと態度や言葉で寄添いながら安心感を与えましょう。
相談してきたときは、ゆっくり聞き役に徹し、まずは子どもの考えを引き出してあげること、アドバイスは命令ではなく提案をする姿勢で行いましょう。
子どもを信頼し、「大丈夫だよ、よく話してくれたね」という姿勢を大切にしましょう。
監修:くま ゆうこ
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くま ゆうこ(隈 有子)
株式会社マモル代表
大学を卒業後、大手音響機器メーカー、携帯ゲーム会社にてモバイルコンテンツ企画、プロモーションなどに従事。 ITベンチャー企業執行役員を経て、 2013年事業開発ディレクターとして独立。サービスを通し多くの中高生や保護者と接点を持つ中で、以前から問題意識のあった 「いじめ」を少しでもなくしたいという思いから株式会社マモルを設立。 自身の強みであるWebマーケティングのノウハウを活かす。 株式会社マモル 小中高校生を対象にいじめの小さなサインを見逃さず、未然に防ぐための報告プラットフォーム「マモレポ」を運営。学校に導入し、子どもや保護者が利用している。また学校コンサルティング、いじめ・関連のセミナーの登壇、執筆も行っている。
株式会社マモルホームページhttps://mamor.jp/
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