思春期

中学生、高校生でもタンポンを使って大丈夫?【思春期の生理の疑問】

中学生高校生でもタンポンって使っていいの?

 
娘が中学生、高校生になって部活や水泳の授業、旅行と生理が重なり困ることが増えてきた、そんなお悩みをお持ちの方はいませんか。タンポンって子どもが使っていいの?いつから使えるの?使い方はどうやって教える?そんなタンポンの疑問についてまとめましたので参考にしてみてください。
 

 

生理の安定した中学生頃から使用して大丈夫!

子どものタンポンの使用についてはいつから使用してよいのか分からず不安ですね。
基本的には初潮のころから使用できます
ですが、出血の状況や痛みなどがまだはっきりと体感として理解できないうちは、使うことに子ども自身も不安がつのるもの。経血の量が安定し生理周期ができるようになった中学生ごろからが適当でしょう。
子どもの方が友達から聞くなどしてタンポンを使ってみたいと思っているけれど、なかなか保護者に言い出せないでいることもあります。子どもにもわかりやすい説明が掲載されているメーカーのWEBサイトなどを親子で一緒に閲覧し、わからないことや不安なことを確認しながら学習するのも良いでしょう。
 

タンポンを使用することで気になること・心配なこと

 
タンポンを使用することで、「処女膜が破れてしまうの?」「赤ちゃんができにくくなるのでは?」「子宮の病気になりやすい」など、様々な情報があり不安に思うかもしれません。
ですが、タンポンは滅菌処理をして個包装されており、衛生的かつ安全に作られています。正しい使い方と使用時間を守って使えば、これらの心配はありません。
交換せず長時間使用した場合、雑菌が繁殖したり、経血が中にとどまってしまって炎症を起こしてしまうことがあります。子宮の炎症は、赤ちゃんができにくくなる「子宮内膜炎(しきゅうないまくえん)」につながることもあるため、使い始めのうちは、声をかけてあげるようにしたいですね。使用上の注意では、使用時間は4~8時間が目安で、1回の使用は8時間を超えないようにと注意書きがされています。
タンポンのひもについて、切れてしまって中に残るのでは?などの心配の声もありますがが、タンポンのヒモは何本もの糸をより合わせ丈夫につくられており、ミシンを使って吸収体に強固に縫い付けているので、取り出すときにひっぱっても、切れたり抜けたりすることはありません。
 
タンポン使用時の注意点:
・タンポンを入れるとき、取り出すときは手を洗い清潔に。
・説明書に記載されている時間を守って、こまめに取り換える。
 

タンポンは部活やプール、旅行でも快適に過ごすための選択肢の一つ

生理用品の選択肢がたくさんの時代

体育の授業や運動系の部活、プールや修学旅行など活動的に過ごしたいのに生理だからとあきらめていませんか。いつものような活動ができないことは、ストレスになりますね。
そんなときもタンポンを使えば、生理のときにもプールや温泉に入ったり、漏れやムレ、かぶれが少なく快適に過ごせるというメリットがあります。なかなかトイレへ行けない時も安心です。
タンポンを使うことは、快適にいつもの自分らしくいられるための選択肢の一つとして考えてみてはどうでしょうか。

こどもに使い方を教えるポイント

 
まずは、必ず清潔な手で使用するように伝えましょう
挿入は中腰で、入りやすい角度をゆっくり試すことをすすめましょう。また、奥まで入れるにはどのようにしたらいいか、奥にある「無感覚ゾーン」へ入れることによって違和感なく過ごせることなども伝えておきたいですね。指で挿入するタイプのものは、はじめは難しいと感じる人も多いでしょう。まずはアプリケータータイプのものからはじめてみてはいかがでしょうか。
さらに、装着の違和感がないことで取り出すことを忘れてしまうことがあるかもしれませんので、帰宅したときやお風呂の前などさりげない確認や声かけをしてあげましょう。使用時間を超えて付けっぱなしにしないこと、手を清潔にして衛生的に使う、また捨て方のマナーを子ども自身が理解することがタンポンを使う上で大切なことです。

最初は取り出す時も怖いと感じることもあります。休日など家で過ごす日に、使って慣れておくと慌てずに済みます。
挿入の向きや入れ方、出し方など、なかなか説明が難しいことについては、生理用品を扱うメーカーの公式サイトでうまく装着するコツの説明動画が公開されています。
親子で一緒に閲覧したり、動画ページを教えてあげることで安心して使えるようになるでしょう。また、「わからないことがあったらいつでも聞いてね」と伝えてあげることでも安心しますよ。

中学生高校生にタンポンの使い方を教える

【専門家回答】タンポンについてのお悩みQ&A

命育お悩みQ&Aでもタンポンについての保護者や子どもの悩みを紹介しています。今回は、お子さんへどのようにタンポンの使用を教えたらいい?というお悩みを紹介します。
 
お悩み:水泳をやっている娘にタンポンについて教えたいのですが、初めての使用の際にどのように教えたらいいでしょうか?
 
まずはタンポンがどういうものか?ということを実物を使ってみて、一緒にどんな風に水分が含まれていくか、ということを知っていきましょう。また、素材に手を触れて安心感を持っていきましょう。
また女性の体の図解を見て、腟の奥に入って、痛みや不快感がほぼないことも話しましょう。実際に腟に入れるときに見たことのない場所に手探りで入れるよりも、お風呂の時など、自分で自分の性器の場所を確認しておくことも重要です。(日本では殆どこの部分を伝えていなく女性がデリケートゾーンに抵抗感を感じていることが多いです。自分の体を知ることは健康への第一歩です)不安感がなくなってきたら、実際に水泳の前に試してみるなどして、練習をしていきましょう。
日本の女性はタンポンを使用したことがある人が20%程度というデータもあります(アメリカは80%が使用)。ですので、親御さんが使用したことがないと、説明にも不安感があるかもしれません。もし可能でしたら、実際に使ってみて使用感の感想などが伝えられるのも良いかもしれませんね。
 
専門家アドバイス:助産師、チャイルドファミリーコンサルタント・やまがた てるえ
 

中学生・高校生のタンポン使用についてのまとめ

タンポンを初めて使う時や慣れないうちは、怖いと感じたり失敗することもありますが、タンポンを使うことで悩みが軽減され、生理であることを忘れるくらい快適だという人もいます。
子どもがいつも通りの自分でいられるよう、また、日々の活動に集中して楽しめるように、タンポンを使ったサポートを検討してみてはいかがでしょうか。
毎回の生理日で使用しなくても、いざというとき使うことができればきっと便利!普段の生理のときに練習しておけば安心ですね。
もしかしたらお子さんの方が早く使いたがっているかもしれません。お母さんから声をかけてみてはいかがでしょうか。

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